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松たか子のしっとり着物姿に「色っぽい…」と根岸監督が思わず発言

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松たか子の着物姿は美し過ぎる!
松たか子の着物姿は美し過ぎる!

 16日、有楽町の朝日ホールで映画『ヴィヨンの妻』の完成披露試写会があり、主演の松たか子浅野忠信、そして根岸吉太郎監督が出席した。

映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』写真ギャラリー

 浅野と松が着物姿で登場すると、その姿に、場内からは思わずどよめきが起こった。しっとりとした松の着物姿に、根岸監督から「色っぽいですよね。映画の中では生活が苦しくて、安い着物ばかり着てもらったので、今日は見違えています」と称賛の言葉がおくられた。その褒め言葉を聞いた松は、「今日は着物姿で出てくださいと言われて困ってしまったんですが、母に相談して譲ってもらいました」と母譲りの着物であることを明かした。この日、唯一、背広姿だった根岸監督は、司会者から「『おくりびと』はモントリオール世界映画祭で受賞してからアカデミー賞を受賞しました。『おくりびと』に続けという気持ちは?」と聞かれると、「いいですね。そのときは和服で登場します」とおどけていた。

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 本作は第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞したが、海外でも松の評判はとりわけ高かったらしく、「松たか子演じる佐知は、耐え忍ぶ女性なんですが、海外の人にも理解できると言ってもらえたんです。迷いながらも生きる人間の強さを、世界中の女性が受け止めてくれたんだと思いました」と根岸監督が明かすと、松は「わたしは監督と(脚本の田中)陽造さんと浅野さんに引っ張られただけですから、ラッキーって感じです」と謙遜(けんそん)していた。その言葉を受けて、「この映画では皆さんが今までご覧になっている松さんや浅野さんではなく、グレードアップした演技を見せてくれます。僕らは興奮しながら撮影していました」と俳優陣の演技に自信を見せる根岸監督であった。最後に、夫婦をテーマにした作品ということで、本日、内閣総理大臣に就任した鳩山夫妻にメッセージを求められた3人は、「総理もぜひこの映画を見てください!」と作品をアピールしていた。

 本作は太宰治原作の短編「ヴィヨンの妻」をベースに、「きりぎりす」「桜桃」などの太宰作品のエッセンスを絶妙なバランスでミックスさせた夫婦の物語。浅野や松の演技はもちろんのこと、昭和20年代の混沌とした雰囲気を見事に再現した美術にも注目だ。

映画『ヴィヨンの妻』は10月10日より全国東宝系にて公開予定

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