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是枝裕和監督の編集狂ぶりに驚嘆!「いつか息絶えるときは、編集機の前で」

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是枝監督の最新作『空気人形』より
是枝監督の最新作『空気人形』より - (C) 2009業田良家 / 小学館 / 『空気人形』製作委員会

 映画『誰も知らない』『歩いても 歩いても』で知られる是枝裕和監督の待望の最新作映画『空気人形』で、是枝監督が“編集の鬼”と言ってもいいほど、編集にすさまじい執念とこだわりを持っていることがわかった。

映画『空気人形』写真ギャラリー

 本作は、心を持ってしまった“空気人形”が外の世界に飛び出し、孤独や不安などさまざまな悩みを抱えた人々と出会い、成長していくラブ・ファンタジー。これまで是枝監督が描くことがなかった恋愛に重点を置いており、本年度カンヌ国際映画祭だけでなく、トロント国際映画祭などにも出品され、注目が集まっている。

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 「いつか息絶えるときは、編集機の前で」というほど編集好きという是枝監督。アシスタントの撮影日誌によると、是枝監督は約2か月間に及ぶ編集を、毎日朝方まで目を真っ赤にしてまで作業を進めていたという。編集が終わったことを確認するための試写・フィルムオールでは、上映後に編集室へ。その日は朝の4時まで再編集の作業をしたそうだ。決して妥協はしない是枝監督の“編集の鬼”っぷりがうかがえる。

 しかし撮影日誌の中には、是枝監督の意外な素顔も明らかになっている。例えば、ロケハンを兼ねて秋葉原のメイド喫茶を訪れたときのこと。「ツンデレ喫茶に行きたいですか?」と監督に尋ねたところ「オレがツンデレされるのは嫌。でも人がされているのは見たい」と自己中心的(!?)なリクエストをしていたという。その日は2件のメイド喫茶を回ったそうだが、監督は学園物喫茶店に興味津々だったそうだ。このような是枝監督の素顔や作品へのこだわりがつづられた撮影日誌は、本作のオフィシャルサイトで公開されている。

 「プロットを書いたのは、2001年。業田良家さんの原作と漫画を読んでからまもなくのことです。現代人が抱える空虚感が、空気人形の姿に重なって、ぜひとも映画化したいと思いました。『誰も知らない』では、子供の目から見た東京を描きました。今度は、人形という異人が見た、「壊れかけた東京」が描きたい。『歩いても 歩いても』では小説を書いたつもりです。『空気人形』では、詩を書きたい」と本作の完成前に語っていたという是枝監督。そんな監督のこだわりや愛情が詰まった本作を、ぜひ堪能してほしい。

映画『空気人形』は、9月26日より、シネマライズ、新宿バルト9ほかにて全国公開

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