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財政危機のMGM、映画版「ホビットの冒険」製作のための資金集めは成功!

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こちらは『ザ・ホビット』プロデューサーのピーター・ジャクソン
こちらは『ザ・ホビット』プロデューサーのピーター・ジャクソン

 先月末に、ハリウッドの古参スタジオであるMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)が財政危機に陥り、倒産の恐れもあるニュースが流れたが、10月1日にMGMから社債権者と差し控え合意(forbearance agreement)に到ったと正式に発表があった。また、心配されていたMGMが製作中の大作、「ホビットの冒険」を映画化する『ザ・ホビット』(原題)と007シリーズに関しては、債権者からの支援が得られ『ザ・ホビット』の製作に必要な資金が用意できたとのこと。007最新作に関しては明言されていないが、『ザ・ホビット』と同様に引き続きシリーズ製作がされるだろうといわれている。とりあえず必要な資金は集まったものの、MGMは引き続き将来のビジネスプランを示さないといけない状況にあり、同スタジオの再構築が必要なようだ。

 映画『ターミネーター』の権利も、先月末に権利を有するハルシオン・ホールディング・グループから売却が決まったばかり。同グループは、2007年に『ターミネーター』の権利を2500万ドル(約22億5000万円)で購入したが、経営危機に陥り、負債返済のできない現在のハルシオンは再生プランのひとつである『ターミネーター』の権利売却を決めたのだ。同社CEOのデレク・アンダーソンとビクター・クビチェク、再生プランを提示しているFTIキャピタル・アドバイザーズ社によれば、現在の『ターミネーター』の権利は購入当時より倍以上の価値があり6000万ドル(約54億円)としている。ハリウッドでは、所有者が転々としていた『ターミネーター』の権利を2007年にハルシオンが獲得したように、どこかの企業が権利を獲得し、再びシリーズの続編が製作されるだろうとみられている。しかし、予想外に興行成績が悪かった『ターミネーター4』のような失敗を繰り返すと第二のハルシオンになることは間違いないだろう。

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