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命を落とした5人のジャーナリストに政府は何もせず…映画祭ナンバーワンとの声も!『バリボ』-ロンドン映画祭

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ナンバーワン映画の呼び声高い映画『バリボ』
ナンバーワン映画の呼び声高い映画『バリボ』

 10月21日(現地時間)、第53回ロンドン映画祭に参加している映画『バリボ』のロバート・コノリー監督と主演のアンソニー・ラパグリアが、同映画祭での2度目の一般上映後にQ&Aを行った。本作はバリボ5として知られる、東ティモール取材で命を落とした5人のオーストラリア人ジャーナリストの実話を基にした戦争ドラマ。プレス試写、イギリス・プレミアを終えた段階で、本年度ナンバーワンとの声も上がっている作品だ。

 インドネシア軍の東ティモール侵攻を報道するため、危険地域バリボまで赴き、そこで消息を絶った5人のオーストラリア・テレビ・チームを追う、やはりオーストラリアのジャーナリスト、ロジャー・イーストとともにストーリーが進む本作、実話の持つ迫力に圧倒される。

 上映後、登場したコノリー監督は「オーストラリア以外で、この事実がどれだけ知られているかというのがこの映画を作る動機だった。オーストラリアだけではなくイギリスのジャーナリストもいたんだ。だがオーストラリアもイギリスも何もしなかった。この映画がそれを知らせる助けになればと思う」と訴えた。

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 東ティモールの英雄的存在で、ノーベル平和賞も受賞している大統領ジョゼ・ラモス=ホルタの革命家時代を演じる俳優は2枚目にしたかったという監督は「ジョージ・クルーニーにしようかと思ったんだ」と同映画祭で大活躍のクルーニーを引き合いに出し、笑いをとったが、「いや、(実際に演じている)オスカー・アイザックには満足してる」と、大統領の若き日の面影を彷彿とさせた演技を称えた。

 バリボ5と同様、命をかけることになるジャーナリストであり、案内役ともなるロジャー・イーストを演じたラパグリアは「彼は歴史の中に埋もれてしまっている。日の目を見せたいと願って、ほんとうに入れこんだよ」と監督と出演者、スタッフが熱い気持ちで一丸となった映画のようだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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