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激コワの老婆は叔母さんの悪魔の目つきから!『スペル』のサム・ライミ監督にインタビュー!

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サム・ライミ監督、ぜひ新『死霊のはらわた』もお願いします!
サム・ライミ監督、ぜひ新『死霊のはらわた』もお願いします!

 銀行のローンデスクで働く女性行員が、仕事上のトラブルで顧客の老人の恨みを買い、謎の呪縛にかかってしまうショッキング・ホラー『スペル』で脚本と監督を手掛けたサム・ライミ監督にインタビューをした。『スパイダーマン』シリーズでも有名な同監督だが、『死霊のはらわた』など過激なホラーの作風にはファンが多い。

映画『スペル』写真フォトギャラリー

Q:あまりに怖い老婆が登場しますが、どこからインスピレーションを得たのでしょうか?

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そうだね、この『スペル』のアイデアは、僕の母から来ている。多くの場合、子どもたちのお行儀が悪いと、しょっちゅう母は、年老いた叔母のミニーに“悪魔の目つき”をしてもらって、僕たちを脅した。“悪魔の目つき”が何かはわからなかったけれど、とにかく僕たちは突然お行儀よくなった。だから兄と僕は、誰かが“悪魔の目つき”で誰かに呪いをかける物語を書いて見て、彼らに何が起こるか見てみようと考えた。僕らは観客に、このキャラクターに共感して欲しかったから、前向きな性質の可愛らしい女性を選んだ。アリソン・ローマンが演じているが、同時に彼女にはその呪いを受けるに値する部分もある。だからそのキャラクターにいくつかの欠点を加えた。そうすることでキャラクターが豊かになり、もっとこの呪いを受けるに値するキャラクターになったと思う。

Q:ハンカチが飛んでくるだけでも怖くなってしまう映画ですが、あなたが何気ない日常の中で恐れていることを教えてください。

僕にとってもっとも恐ろしいこと……それは、現実の事柄だ。無責任に、無神経に行使される権力。それが一番恐ろしい。そういったことは成長し、現実世界で、恐ろしい怪物になる。でもそれらはホラー映画とは違う。僕はホラー映画のほうがいい。ずっと素晴らしいし、観客の逃げ道にもなる。だから僕が好きなホラー映画は、現実で僕を脅かすようなことは扱っていない。それよりずっと幻想的で、楽しい経験なんだ。

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Q:今作で一番凝ったアイテムは何ですか。

多くのホラー映画は、サウンドトラックを使うことで効果を増していると思う。さっき言ったように、優れたホラー映画の効果は、観客自身にその気持ちを起こさせ、想像力をかき立てることなんだ。常に観客の想像力が、映画の作り手よりも恐ろしいものを創り出す。サウンドトラックは、影の中で待ち伏せしているものを暗示する素晴らしいツールになる。そして観客の想像を完成させるために必要な手助けをしてくれるんだ。素晴らしいよ。多くを語ってくれる。耳から入るサウンドトラックはとても重要だ。でも実際はその半分を表現しているに過ぎないんだ。そのブランクを埋めるのは観客だからね。

Q:あなたはこの映画の老婆のような悪質なクレーマーや隣人に遭遇したことはありますか? もしあったらどんな恐怖か教えてください。

そういうことはないんだけど、最近……そうだね、今日、もっともドラマチックなことが起こった。このインタビューのためにここに来るから、ほかの人に息子を幼稚園に送ってもらわないといけなかったが、息子が泣いてね。それが僕にはショックだった。それが今日のつらい出来事だった。でも最近ショックなことは起こっていないな。とても楽しいが、何となく退屈な人生をここ数年送っている。そう言えて幸せだよ。

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Q:老婆のキャステングはどのようにしましたか? 彼女のどこがすばらしいのでしょうか?

レイヴァーは、オーディションを経てこの役を勝ち取ったんだ。ローナ・レイヴァーとの仕事も素晴らしかった。とても一生懸命に取り組む人なんだ。彼女は年配だから、この役の肉体表現は大変だったと思う。小さな車の中で、煌々と照る照明の中で、来る夜も来る夜も争うシーンを演じなくてはならなかった。どのテイクもぐったりするほど疲れる。でも彼女は気持ちを入れ替え、次のテイクに挑んでくる。彼女は言わなかったが、とても辛いのはわかっていた。持てるすべてを出してくれる、真の戦士だよ。

Q:新しい『死霊のはらわた』の構想を可能なら少し教えてください。

いつか、ブルース・キャンベルと『死霊のはらわた』の続編を作りたいと思うし、そうなれば素晴らしいね。明確なプランはないし、それに取り掛かってもいないが、素晴らしいことだと思う。ブルースとも仕事がしたいし、パートナーのロバート・タパートとも仕事をしたい。ブルースが演じたアッシュというキャラクターは大好きなんだ。きっと楽しいと思う。

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