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3週目の底力!サンドラ・ブロック主演作がついに全米第1位獲得 -12月8日版

全米ボックスオフィス考

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トップを取られちゃった……。(映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』より)
トップを取られちゃった……。(映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』より) - TM & (C) 2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 2週連続でチャートの王座に君臨していたバンパイア映画が、実話を基にした元気の出る映画に打ち負かされた。

 サンドラ・ブロックの主演映画『ザ・ブラインド・サイド』(原題)は、公開後3週目にして底力を発揮し、息切れ気味だった映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』をトップから引きずりおろした。週末2,004万ドル(約18億360万円)の興行成績を上げた『ザ・ブラインド・サイド』(原題)のサンドラの好演はオスカーの呼び声も高く、アカデミー賞の季節到来に合わせてこの作品は改めて注目を浴びている。(1ドル90円計算)

 第2位は上記でも触れたが、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』で1,543万ドル(約13億8,870万円)の売り上げ。ティーンエイジャーに大人気のこの映画は、3週目に入ってついに疲労の色を見せ始め、先週の売り上げから64パーセントの下降率を示した。

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 第3位は初登場で、トビー・マグワイアナタリー・ポートマンジェイク・ギレンホール主演のヘビーな映画『ブラザーズ』(原題)で953万ドル(約8億5,770万円)。内容がかなり重苦しいため、オールスター・キャスト作品にもかかわらず第3位にとどまった。だが、主人公の帰還兵を熱演するトビーには早くもオスカー候補の声が上がっており、これからのオスカー・シーズンにかけてこの作品の人気が細く長く継続する可能性は十分にある。

 第4位は、いよいよシーズン到来! という感じでワンランク盛り返して776万ドル(約6億9,840万円)の成績を収めた、映画『Disney'sクリスマス・キャロル』。先週は第5位で、上映館数も今週は467軒減ったにもかかわらず順位が上昇するとは、あっぱれなパフォーマンスである。

 第5位は、先週から59パーセント下降で689万ドル(約6億2,010万円)の興行成績を記録した映画『オールド・ドッグス』(原題)。悲しいかな、この作品はこれから登場するホリデー大作にますます追い立てられて、チャートランキング滑落の一途をたどりそうである。

 さて次回のランキング予想だが、オスカー候補のうわさも高い作品を含め、強力陣営が待機している。筆頭は、トップ3入り間違いなしのクリント・イーストウッド監督映画『インビクタス/負けざる者たち』だ。2010年に授賞式が行われる第82回アカデミー賞には間に合わないものの、次期のアワード・シーズンには、この作品でイーストウッド監督が数々の賞を総なめにするのでは……という気の早い憶測も上がっており、かなり前評判が高い。

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 そして、こちらも上位ほぼ確実のディズニー・アニメ映画『プリンセスと魔法のキス』。純粋な子ども用作品が少ない時期だけに、このおとぎ話アニメはかなりの高成績を収めるものと予想される。

 続いての3作品は、オスカー・ノミネーションの呼び声高い作品。比較的地味な作品なのでトップ3入りはないかもしれないが、、ピーター・ジャクソン監督の感動ファンタジー映画『ラブリーボーン』、コリン・ファースジュリアン・ムーア主演の映画『ア・シングル・マン』(原題)、ジェフ・ブリッジスマギー・ギレンホール主演の渋~い映画『クレイジー・ハート』(原題)だ。この3作品のうち、少なくとも1本はアカデミー賞ノミネーションに引っ掛かると予想されるので、オスカー・ファンの方々はアカデミーの候補作品が発表される前に(一般ピープルで劇場が混み始める前に……)、これらの作品をチェックすることをオススメ! とにかく、これからますます白熱してくるホリデー・シーズン作品のチャート争いから目が離せない。(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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