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豪名門演劇学校を卒業した唯一の日本人、マサ・ヤマグチ!偏見をはねのけハリウッドでも活躍!

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オーストラリア在住、マサ・ヤマグチ
オーストラリア在住、マサ・ヤマグチ

 ケイト・ブランシェットら名だたる俳優を輩出してきたシドニーにある名門王立演劇芸術大学(通称:ナイダ)を卒業した唯一の日本人マサ・ヤマグチが、出演する映画『監獄島』やこれまでのキャリアについて語ってくれた。

映画『監獄島』

 日本人商社マンの長男として1974年ロンドンで生まれたマサ。しばらくして日本に帰国し都内の中学校を卒業するが、そのころから日本にいる自分自身に疑問を感じ始めたという。「自分自身が日本に合っていないような……。海外でどれだけのことができるのか試したくて、親に頼んで片道の航空券と学費をもらって、15歳で単身渡豪したんです」と回想するマサ。メルボルンにある高校に入学できたはよかったが、英語は基礎から学ぶ状態で、知り合いも友人もいない環境で苦労の連続だった。

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 それから2年後、マサは現在のキャリアを築くきっかけになったあるものと出会う。それは友人から誘われて出演した演劇だ。「観客がオレのセリフに耳を傾けるんですよ。その瞬間アドレナリンを打たれた感じ(笑)。それからしばらくして映画『X-メン』などに出演しているパトリック・スチュアートに出会い、ナイダを勧められて本格的に演技の勉強を始めたんです」と明かす。ナイダ在学時からさまざまな映画やテレビドラマに出演を重ねるも、「当時日本はバブル真っただ中で、日本人に対する風当たりは最悪。それに第二次世界大戦中にオーストラリアに攻め込んだのは日本だけだから、恨みを持っている人も多くて。オファーされるのはせいぜい日本兵やビジネスマン、もしくはツアー客だった」と偏見に苦しみ、悩みは尽きなかったそうだ。

 道端でネオナチからケンカを吹っ掛けられることもしばしば……。しかしマサはそんな環境をものともせず、持ち前のガッツでオーストラリアはもとより、徐々にハリウッドで役を得るに至った。そして各国の囚人たちが孤島でバトルロイヤルを繰り広げるバイオレンスアクションの本作では、日本人死刑囚サイガを演じている。「最初は香港人という設定だったんだけど、監督と話し合いを重ねて日本人にしたんです。ちなみにサイガという役名は親父の命名」とここでも持ち前のガッツを発揮。「最初はセリフも英語だったけど、それもおかしいだろって話になって日本語に(笑)。セリフは全部僕が考えたもので、スタッフに日本語をわかる人がいなかったから自由にやりましたよ」と豪快に笑う。

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 ガッツ、そして研ぎ澄まされた運動神経と本格的殺陣を武器に、映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のヴィニー・ジョーンズら主役級俳優をくう魅力的なバッドガイを生み出した。「僕の夢は一つだけ、いつかアカデミー賞を取ること」と豪語するマサ。その言葉に現実味を帯びさせる行動力と確かな演技力を持っているだけに、聞き流すことは難しそうだ。

映画『監獄島』はシアターN渋谷ほかにて全国公開中

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