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映画『青い春』で松田龍平や瑛太らを発掘した豊田利晃監督の先見の明とは?

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(左から)豊田利晃監督、大柴裕介、新井浩文、忍成修吾
(左から)豊田利晃監督、大柴裕介、新井浩文、忍成修吾

 9日、渋谷ユーロスペースにて、映画『蘇りの血』公開記念青春トークショーが行われ、出演者の新井浩文豊田利晃監督、そして豊田監督の過去の監督作『青い春』に出演した忍成修吾大柴裕介が登場した。

映画『蘇りの血』写真ギャラリー

 この日は豊田監督の10年前に製作された作品『青い春』に出演した3人の俳優が集結する形となり、当時の思い出を語り合った。『青い春』には彼らのほかにも松田龍平瑛太高岡蒼甫など今をときめく若手俳優が勢ぞろいしている。豊田監督は当時のキャスティングについて「これからスターになっていく人をあえて選んだ」そうで、「彼らと仕事ができてラッキーでした」と誇らしげに語り、先見の明があることをうかがわせた。

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 また、豊田監督と言えば同じ俳優を繰り返し起用することでも知られており、そのせいかトークはまるで古くからの友人同士の会話のようにアットホームな雰囲気で進んだ。中でも『青い春』と今作の両方に出演している新井は監督からいじられまくりで、登場するなり「その髪型どうしたの(笑)?」と突っ込まれたり、「もしもう1度『青い春』を作るなら、キャスティングは新井だけ変えます!」とさんざん言われ放題。そんな風に言い合うのも仲の良さゆえ、といった様子で二人は終始ボケとツッコミのようなやりとりを繰り広げて観客を沸かせ続けた。そして最後に新井が「監督の(4年ぶりの)復帰作にお越しいただきありがとうございました!」と頭を下げ、監督は「今年もまた新しい作品を撮ろうと思ってます!」と新作の準備中であることを明かすと場内は大きな拍手に包まれていた。

 『蘇りの血』は『青い春』『空中庭園』などで世界中にファンを持つ豊田利晃監督によるヒューマン・ファンタジー。闇の世界を支配する大王(渋川清彦)に殺されるも、身心の自由を奪われた姿で現世に戻った天才按摩(あんま)師オグリ(中村達也)が、テルテ姫(草刈麻有)の愛によって生きる力を取り戻していく姿を描く。

映画『蘇りの血』は渋谷ユーロスペースほかにて全国公開中

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