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22年ぶりに上映!沖縄返還でのアメリカとの密約問題暴露するもうやむやに…外務省機密漏洩事件の映画よみがえる

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原作者の澤地久枝
原作者の澤地久枝

 30日、新宿武蔵野館で映画『密約 外務省機密漏洩事件』の特別試写会が行われ、原作者の澤地久枝が本作への思いを語った。政権交代後、沖縄基地移転問題が改めてクローズアップされ、当時アメリカと交わした返還密約が追及される現在、その密約問題を扱った本作が22年ぶりに再上映される。

映画『密約 外務省機密漏洩事件』

 1971年、毎日新聞の記者だった西山太吉氏が、日米間で交わされた沖縄返還にまつわる密約を暴くため、当時の外務省に勤める女性事務官を恋人にし、彼女を通じて国の機密書類である密約文書を入手。結果として、密約の存在 が暴かれたが、当時は国家機密を愛人が漏らしたとスキャンダラスに報じられ、問題の本質はうやむやになった。

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 国家公務員法違反容疑で逮捕された西山氏や女性事務官らの裁判を傍聴した澤地さんは、一連の事実に憤りを感じ、「密約 外務省機密漏洩事件」という本にまとめ上げた。「政府の責任の重さと、一組の男女の問題、どっちが重たいのか。国民に知る権利があるのと同時に、国家には知らせる義務がある」と語る澤池さんは、「密約は戦後史の根幹にかかわる外交交渉で、何十年たった今も糸を引いている」とこの問題が現在進行形であると話した。

 また、密約問題のツケが今の沖縄に回っているとし、「もう21世紀を迎え たんですから、対等な日米関係が築かれるべき。安保条約ではなく、平和条約を結ぼうと言える政府になってほしい」とコメント。来月9日には、日米両政府が交わした密約文書を開示するよう西山氏、澤池さんら25人が政府に求めた情報公開訴訟の判決が出ることになっており、澤池さんは「この映画が、一体何が起こったのかを知る機会になれば」と22年ぶりの再上映に決意を新たにしていた。

映画『密約 外務省機密漏洩事件』は4月10日より銀座シネパトス、新宿武蔵野館ほかにて全国公開

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