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日本人に大バッシングのイルカ漁映画『ザ・コーヴ』、配給会社社長が反論!「日本人の手で撮影されなければならなかった作品」

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映画『ザ・コーヴ』より
映画『ザ・コーヴ』より - (C) OCEANIC PRESERVATION SOCIETY. ALL RIGHTS RESERVED.

 その内容から集中バッシングを浴びている、第82回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』について、この映画の日本での配給を決めたアンプラグドの加藤武史社長が独占インタビューに応じてくれた。

映画『ザ・コーヴ』

 本作は、クジラの町、和歌山県・太地町の入り江でひそかに行われているイルカ漁を、隠し撮りで撮影したドキュメンタリー映画。アメリカ人写真家のルイー・シホヨスがメガホンを取った本作には、アカデミー賞受賞後、「反日だ」「人種差別だ」とのバッシングの傾向が強まっていた。

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 すでに複数の配給が断っていたという本作を「世界の主要国すべてから非難されていると言ってもよい問題をどう解決するか考えることは環境面からも、外交面でも、意味がある」という思いで、配給することにしたという加藤氏。映画を観た人からのバッシングもある本作だが、映画を観ていない人からのバッシングが多いことに困惑している様子だった。

 加藤氏は「ハリウッドセレブではヘイデン・パネッティーア、ロビン・ウイリアムズ、ベン・スティラーなどが映画への応援メッセージを寄せています。レオナルド・ディカプリオも自身のサイトでこの映画を紹介しています」とハリウッドでの反響を話したが、日本と欧米ではこの映画に対する見解の違いは否めない。加藤氏は、日本が捕鯨の問題などを「食べるか食べないか」の水産問題でとらえていることを指摘し、反捕鯨国は、「環境をどう守るか」の環境問題としてとらえているため、両国の間で擦れ違いが起きてしまうのは必然だとした。

 その上で、「『いただきます』という言葉は生きとし生けるものの命をいただくということの感謝を表していると言いますが、実際には必要以上の命をいただいているわけです。日本人の謙虚さをもう一度思い出すべきではないかと思います」と配給するにあたって、本作に込めた思いを告げた。

 最後に、「『ザ・コーヴ』は本来、日本人の手で撮影されなければいけなかった作品だ」と述べた加藤氏。観客一人一人が、映画公開をきっかけに、賛否両論をぶつけて考えを深めることができる本作をプラスにとらえているようだった。

映画『ザ・コーヴ』は6月よりシアターN渋谷ほかにて公開

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