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『のだめカンタービレ』監督が成功の秘密を明かす!「B級感を大切にした」

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デジタルハリウッド大学の生徒さんからマングース入りの花束を受け取る若松氏と武内監督
デジタルハリウッド大学の生徒さんからマングース入りの花束を受け取る若松氏と武内監督

 20日、秋葉原のデジタルハリウッド大学で公開講座が行われ、映画『のだめカンタービレ 最終楽章』前後編の武内英樹総監督と若松央樹プロデューサーが登場。90分に渡って、製作秘話、製作プロセス、作品の見どころなどをじっくりと語り尽くした。

映画『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』ギャラリー

 本講座は、ほとんど大々的な告知をしていなかったにもかかわらず、現在大ヒット中の『のだめカンタービレ 最終楽章』の裏話が聞けるとあって、あっという間に予約が終了。入場者が制限されるほどの貴重な機会となった。本作が大ヒットした理由の一つとして、キャスティングの絶妙さが挙げられるが、若松氏は「テレビ局のドラマではキャスティングが先に決まってから企画を決めることが多いのですが、今回は企画が優先なので誰も決まっていなかったんです。タイミングとして、大物俳優はドラマ、映画が決まっていて、起用できなかったので、勢いの出てきた若手をゴソッと集めたいということになったんです」と明かす。そして上野樹里玉木宏について、「最初から樹里ちゃんでいこうと考えていました。のだめは変わったキャラクターなので、小手先で芝居をやる人では無理だなと思いました。樹里ちゃんは役のとらえ方にしても、入り込むタイプの女の子ですからね。それと玉木君の場合は、ぶっちゃけルックスから入りました(笑)」と二人を起用した理由を明かしていた。

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 さらに『のだめ』が成功した理由として、原作の世界観を尊重したところも挙げられる。若松氏が「武内監督と、この原作は何が面白いんだという話になったんです。キャラクター、クラシック音楽を真剣にやること、それとギャグ。それだけは見失わないようにしました」と語る。その上で武内監督が追求したのはB級感だったという。「原作との勝負だと腹を決めていたので、映像ならではの表現を追求しました。月9ドラマでヒロインを殴るなんていうのはありえなかったんですが、そのシーンでもどうやって殴るかにこだわりました。(上野)本人だと玉木君が思いっきり殴れない。キレが悪くなると笑えないですからね。人形だとありえないくらいパーンと飛ぶから笑えるんですよ。このドラマはB級なんですよ、まじめに観ないでねという作りにしました」と話した。

 すると若松氏も「ここは秋葉原だから言いますけど、武内監督を始め、テレビドラマ『電車男』のチームがすごく良かったので、この作品でもお願いしました。スタッフ的には心配はまったくなかったですね。僕と監督は映画『猟奇的な彼女』が好きなんですけど、ゲロを吐く女を可愛く見せられるのは発明品だねという話をしていたんですよ。ゴミだめに住んでいる女が月9の主人公というのは冒険でしたからね」と監督との相性の良さを明かしていた。そして最後に若松氏は「ここまで大きくなる作品だとは思わずに感無量です。劇場でもまだ上映していますので、もう一回観て、DVDでもお願いします」と作品をアピールし、公開講座は終了した。

映画『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』は全国公開中

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