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『インセプション』4週トップならず!コメディー新作『ジ・アザー・ガイズ』が首位に決定 -8月9日版

全米ボックスオフィス考

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「やったなマーク!」「コンビを組んで良かったよ!」-『ジ・アザー・ガイズ / The Other Guys』(原題)出演のウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグ
「やったなマーク!」「コンビを組んで良かったよ!」-『ジ・アザー・ガイズ / The Other Guys』(原題)出演のウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグ - Alexandra Wyman / Getty Images

 マーク・ウォールバーグと人気コメディー俳優ウィル・フェレルの珍コンビが繰り広げる刑事コメディー映画『ジ・アザー・ガイズ / The Other Guys』(原題)が3,554万ドル(約31億9,860万円)をたたき出し、3週連続トップだった映画『インセプション』を押しのけた。(1ドル90円計算)

映画『インセプション』写真ギャラリー

 『ジ・アザー・ガイズ / The Other Guys』(原題)は、刑事コメディーという特殊ジャンルにしては非常に優秀な出だしで、先日公開されデビュー週末の成績が1,821万ドル(約16億3,890万円)だったブルース・ウィリス主演映画『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』と比べても上出来。正統派マークとおとぼけウィルという毛色の違うでこぼこコンビが初めてコメディーで競演! というPR作戦が功を奏したと思われる。配給のソニー・ピクチャーズによると、週末同作品を観に来ていた観客の56パーセントが男性で55パーセントは25歳未満の観客だったという統計が出ている。

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 今週第2位は、惜しくも4週連続第1位の座を逃した『インセプション』で1,851万ドル(約16億6,590万円)の成績。ワンランクダウンしてしまったものの、大作SFがらみの作品にしてはかなり低い降下率32.7パーセントを示しており、封切り4週目の映画にしては珍しい持続力を見せ続けている。

 第3位は、初登場の映画『ステップ・アップ3D / Step Up 3-D』(原題)で1,581万ドル(約14億2,200万円)。ストーリー性よりも、新しいダンス動作を紹介することで話題を呼んだ映画『ステップ・アップ』は、以来ブランド・ネームとなり、映画『ステップ・アップ2:ザ・ストリート』、そして今回の『ステップ・アップ3D / Step Up 3-D』(原題)とシリーズ化した。だが、『ステップ・アップ』のデビュー週末売り上げ2,066万ドル(約18億5,940万円)に比べると、『ステップ・アップ3D / Step Up 3-D』(原題)の売り上げは低下しており、いくら新しいダンス動作を紹介するカッコいい映画とはいっても、ストーリー性の薄い、ただダンスを見せる映画となると、いくら3D上映したところで……。

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 第4位は、先週からワンランクダウンで1,091万ドル(約9億8,190万円)の映画『ソルト』。封切り後18日目の興行収入トータルは、9,000万ドル(約81億円)を超えている。

 先週第2位から第5位に転落してしまったのは、映画『ディナー・フォー・シュマックス / Dinner for Schmucks』(原題)で1,038万ドル(約9億3,420万円)の成績。2009年7月末に公開された同ジャンル作品、アダム・サンドラー主演映画『ファニー・ピープル / Funny People』(原題)に比べると2週目における降下率はややマシだが、2008年同時期に公開された同ジャンルのコメディー作品でウィル・フェレル主演映画『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』に比べるとやや劣っている。

 今夏は全体的な全米興行収入の観点から見ると、去年の同時期よりも9パーセントダウンと少々元気のないシーズンとなっている。夏バテモードのボックスオフィス、ここで一発喝を入れてもらいたいものだが、今週末の封切り作にはまさに「ファイト一発!」的な映画が控えている。アクション・ファンが泣いて喜びそうな作品で、タイトルは映画『エクスペンダブルズ』。シルヴェスター・スタローンが主演・監督・脚本を務め、ブルース・ウィリス、ミッキー・ロークジェット・リージェイソン・ステイサム、そしてドルフ・ラングレン(!!)というアクションスター勢ぞろいの作品だ。おまけにスタローンが脚本ということでストーリー的にも期待できそうな気配……。

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 次回チャートインが予想されるもう一本の話題作は、『エクスペンダブルズ』とはまったく違うジャンルの映画『食べて、祈って、恋をして』。お久しぶりのジュリア・ロバーツ主演ドラマでベストセラー小説の映画化だ。果たして、マッチョなアクションスターが勝利するか、あるいはジュリア・パワー全開の大人チックなドラマが制するか……来週のボックスオフィスにこうご期待である。(文・取材: アケミ・トスト/Akemi Tosto)

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