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深津絵里、賞に匹敵する芝居には「自信がない」!妻夫木聡は炭水化物を抜いて役づくり!

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意外な思いを明かす深津絵里(左)と妻夫木聡
意外な思いを明かす深津絵里(左)と妻夫木聡

 21日、第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した深津絵里が、日本外国特派員協会で行われた記者会見に出席し、トロフィーを手に笑顔を見せた。この日はほかに主演の妻夫木聡李相日監督も出席した。

映画『悪人』写真ギャラリー

 深津の最優秀女優賞受賞直後という最高のタイミングで公開され、現在ヒット中の本作。この日3人が登場すると、まず最初に深津がモントリオールで賞を獲得したことが改めて報告され、会場は拍手に包まれた。深津は受賞について「自分の名前が呼ばれるなんて想像もしなかったので驚きました。今でも賞に匹敵する芝居ができていたのか自信がないです」と謙虚にコメント。素晴らしい演技の理由については、「(自分が演じた)光代は自分の欲深さに気付かず、感じたまま破滅に突き進む女性。(役に対する)客観性を失うギリギリのところまで李監督が追い込んで表情を引き出してくれた。また、共演の妻夫木さんの力や、舞台となった福岡、長崎、佐賀で感じた土地の力なども借りて演じた気がします」と周囲の支えがあったおかげで発揮できたと語った。

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 また、この日は場所柄、多数の外国人プレスが来場していたが、そのため通常の記者会見では聞かれないような率直な質問が相次いだ。最も会場が沸いたのは、ある台湾の女性記者からの「妻夫木さんは、誰が見ても優しそうで悪人役として説得力がない。どういうふうに役づくりしたのか?」という質問。妻夫木は「まさかここで、公開ダメ出しされるとは思わなかった……」と苦笑しながら「誰にでも陽だけでなく、陰の部分もある。自分の中にある陰の部分をもっと引き出して、今まで出会わなかった自分に出会いたかったんです」とこの役をやりたかった理由を説明。それから具体的な役づくりについて、「李監督に追い込まれて引き出してもらった。後は土木作業員のバイトをしたり、物語の舞台となった場所へ旅をしたり、炭水化物を抜いたりしました」と明かした。

 ほかにも別の記者から「『おくりびと』がモントリオールで受賞した後にアカデミー賞外国語映画賞を取ったが、この映画もオスカーへの期待があるのでは?」という質問が。これには李監督が「残酷なことに、今年の日本代表には選ばれなかった。傷口に塩を塗られたような気がする(笑)。次にまたがんばります」とユーモラスに恨み節のコメントをして拍手を浴びていた。

 『悪人』は第61回毎日出版文化賞、第34回大佛次郎賞をダブル受賞しベストセラーとなった芥川賞作家・吉田修一による同名タイトルの小説を映画化した感動のヒューマンドラマ。長崎の寂れた漁村で生まれ育った土木作業員(妻夫木)が起こしてしまった殺人事件を軸に、善悪の葛藤(かっとう)の中でもがく人々を通して「いったい誰が本当の『悪人』なのか」を観る側に問い掛ける。

映画『悪人』は全国東宝系にて公開中

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