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フィリップ・シーモア・ホフマンの初監督作品について、主演女優のエイミー・ライアンが語る

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エイミー・ライアン
エイミー・ライアン

 映画『カポーティ』でアカデミー主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンが、監督デビューを果たした新作『ジャック・ゴーズ・ボーティング / Jack Goes Boating』(原題)について、主演女優のエイミー・ライアンが語ってくれた。

 同作は、ニューヨークでリムジンの運転手をしていたさえない男ジャックが、出会いに恵まれなかった中年女性コニーに恋をして、料理教室や水泳教室に通い始め、自分を変えながら彼女のハートをつかもうとするという大人の恋愛ドラマ。もともと、フィリップがオフ・ブロードウェイで主演した舞台を映画化している。

 エイミーが演じた役コニーについて「このコニーみたいな女性は、ニューヨークの街角でよく見かけるタイプの女性なの。愛に対して臆病で、何をするのにも時間がかかってしまうような女性ね。彼女の1つの恋が終わりかけたときに、ジャックと出会うんだけれど、お互いがこれまで恋愛には運がなくて、彼女はこれから猫と一生を共に過ごすのか、ジャックと共に愛をはぐくむか選択をすることになるの」と述べたエイミーは、この映画は恋愛に自信がなくなった人たちにぜひ観てほしいとも語っていた。

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 フィリップの監督としての演出と共演については、「彼はわたしと同じニューヨーク出身の俳優で、これまで『カポーティ』と『その土曜日、7時58分』でも共演していたから気心は知れていたの。ただ共演する上では、彼は申し分ないほど素晴らしい俳優だから、自分の演技を彼のレベルまで持っていくのが大変だったわね。監督としては、いつもクラスで一番頭の良い子のように指導力があって、情熱的に演出していたわ。きっと、これからも良い監督になると思うわ」とフィリップの演出と演技を絶賛していた。

 主要キャスト4人の中で、エイミーだけが舞台版に出演していなかったそうだが、撮影前に演じる上で懸念はなかったのかと尋ねると、「監督もしているフィリップ、ダフネ・ルービン=ヴェガ、ジョン・オーティスの共演者全員がすでに舞台版に出演していたんだけれど、実は映画化する上で脚本の内容がかなり変更されたの。そのため、彼らもわたしと同じように、新たな内容の脚本を渡されたから、それほどわたしだけが遅れをとっていると感じたことはなかったわ」と明かしてくれた。もちろん、演技派のエイミーのこと、脚本が舞台と同じであったとしても、彼らと対等に演じられていただろう。

 最後に、ベン・アフレックが監督した映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』でアカデミー助演賞女優賞の候補にもなった彼女は、現在生まれたばかりの子供の世話で大変だそうだ。次回作は、映画『ウィン・ウィン / Win Win』(原題)でポール・ジアマッティと共演することになっている。

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