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イギリスでいまだに残る人種差別とは?『ぼくの国、パパの国』続編-第54回ロンドン映画祭

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脚本のアユブ・ハーン=ディン-第54回ロンドン映画祭にて
脚本のアユブ・ハーン=ディン-第54回ロンドン映画祭にて - Photo: Yukari Yamaguchi

 現地時間10月19日夜、第54回ロンドン映画祭で開催されたヨーロッパ・プレミアに先立ちアンディ・デモニー監督映画『ウェスト・イズ・ウェスト/West Is West』(原題)の会見が行われた。本作はダミアン・オドネル監督映画『ぼくの国、パパの国』(原題はEast Is East)の続編。会見には、前作に続き脚本を書いたアユブ・ハーン=ディンとキャストが登場した。

映画『ぼくの国、パパの国』場面写真

 パキスタン人の夫、イギリス人の妻と、その息子や娘たちの物語が、イギリスを舞台にコミカルに進んだ前作に対し、本作はパキスタンに場所を移し、シリアスな場面も増えている。ハーン=ディンは「『ぼくの国、パパの国』は自伝的な作品でもあるんだ。両親も映画と同じようだし、10人兄弟なんだ。映画ではそこまでキャストを多くできなかったけどね。映画の言い争う場面も、よく家であったことだよ。その時にはわからなかったけど、脚本を書いてみて父が考えていたこともわかるようになった。今回の作品も実際に起こったことに基づいているんだ。僕は12歳の時にパキスタンに送られた。万引きしたりとか、ひどい悪ガキだったからね。父の最初の妻には、僕が珍しかったようだし、僕にも彼らが珍しかった」と語る。イギリスで生まれ育った主人公が、パキスタンの文化に触れ、しだいに馴染んでいく様子も、父親にイギリス人の妻とは別の女性が現地にいたのも実体験からのことだったようだ。

 本作の続きについてもハーン=ディンは「1年後になるか、2年後になるかわからないけど、考えているよ」と、人種が混合するイギリスでは身近な問題でもあり、ネタが尽きることもなさそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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