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第61回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に、日本の短編アニメーション『くちゃお』が出品!

第61回ベルリン国際映画祭

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世界のアートシーンで活躍する個人作家たちのためにも、評価がたかまってほしい-『くちゃお』より
世界のアートシーンで活躍する個人作家たちのためにも、評価がたかまってほしい-『くちゃお』より

 現地時間2011年2月10日から20日にかけて、ドイツで開催される第61回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門の公式作品が発表され、日本からは奥田昌輝監督の短編アニメーション『くちゃお』が選出された。

 ジェネレーション部門は、ベルリン国際映画祭の児童・青少年向けのカテゴリーで、『くちゃお』はその中でも4歳以上を対象として、11人の子供の審査員によって最優秀賞が選ばれるGeneration Kplusカテゴリーの短編部門への出品となる。このカテゴリーには、昨年長編アニメーション映画『宇宙ショーへようこそ』がエントリーされており、今年日本勢で同部門へエントリーしたのは『くちゃお』だけとなる。

 『くちゃお』を手掛けた奥田監督は、現在東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在籍する学生の身。本作も、元々は学校の課題用に考えたアイデアを基に制作したという。今回、世界30か国から集まった59作品の一つに選ばれたことに監督は「まさか『くちゃお』を選んでもらえるとは思っていなかったので驚いています。ジェネレーション部門は子供達を対象にした部門なので、子供達がどんな反応をするのか楽しみです。笑ったり、怒ったり、色んな反応があって欲しいです。この作品の海外上映に立ち会うのは、今回がはじめてでもあるので、彼らの反応をしっかり胸に焼き付けたいと思います」とうれしさをにじませた。

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 また、喜びだけでなく「評価される作品を作っても、個人作家は、それだけでは生活をしていけないのが現状。作品を出品するだけでも、個人でエントリー料などを負担しなくてはならず、作家を取り巻く環境は厳しい」と世界での評価が、次の制作への糧となりにくい個人作家を取り巻く環境へ憂いをのぞかせた。

 今回の出品にあわせ、映画祭開催期間中に現地を訪問する予定の奥田監督。「ベルリンのような、大きな映画祭に参加できるのはいい機会。これをきっかけに各国のバイヤーなどと、つながりができることで可能性が広がれば」と抱負を語った。才能ある個人作家たちが、世界で活躍する道筋を作るためにも、ベルリンでの『くちゃお』の評価に期待が高まる。

 映画『くちゃお』はガムを噛むことが生きがいで、ガムを噛み出すことで自分のの世界に入っていく小学生、くちゃおの空想を描いた短編アニメーション。日常の中で、誰にでも起こる、自分の世界に入りこんだ瞬間を、奥田監督独自の感覚で切り取った作品となっている。

映画『くちゃお』は2月19日、26日に「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」展覧会中の上映会イベントにて上映予定

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