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衝撃と進化!映像技術にみる映画の未来とは?

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「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」より
「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」より - TM & (c) 1997 UCS & Amblin Ent. ARR.

 映画『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』など、革新的な映像でわたしたちに衝撃を与えてきた数々の名作たち。「映画の未来」を占うために、今もなお進化を続ける映像技術の歴史を振り返ってみたい。

 さまざまな技術や仕掛けを用いて、観客を驚かせる映像技術は映画創成期から存在していた。古くは1930年代に人形を1コマずつ動かし撮影するストップモーション・アニメを用いた映画『キングコング』が人々を魅了し、その後、実写とアニメが融合を果たした映画『メリー・ポピンズ』(1964年)、コンピューター制御のカメラが大活躍した映画『スター・ウォーズ』(1977年)など各時代で、画期的な作品が生み出された。特に1980年代はSFX(特殊効果)という言葉が一般化し、まるで実物のようなミニチュアや背景画(マットペイント)、特殊メイクが多くのヒット作で活用されるようになった。また、1982年に世界で初めてCGを全編に使用した映画『トロン』が製作されたことも注目に値する。

 1989年にジェームズ・キャメロン監督がCGを駆使し「液体状の生命体」を表現した映画『アビス』、そしてさらに技術を進化させた映画『ターミネーター2』(1991年)を発表し、本格的なCG時代の到来を予見させた。その後、満を持して登場したのが『ジュラシック・パーク』(1993年)である。それまで無機質な表現に使われていたCGが一変し、恐竜の皮膚の質感はもちろん、重量感や躍動感までもリアルに再現することに成功した。その映像は、今観てもまったく色あせることがない。もちろん、シリーズを追うごとに進化するCG技術は目を見張るばかり。何より『ジュラシック・パーク』を境に、観客のCGに対する認知度が高まり、映画業界全体がCG多用の姿勢へのシフトを加速させたことは良くも悪くも大きな事件だった。

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 その後のCG技術の進歩はご承知の通り。新たな神話を紡いだ『スター・ウォーズ』新3部作、サイバー空間を舞台に斬新なアクションが繰り広げられる映画『マトリックス』シリーズ、伝説のヒーローがマンハッタンを飛び回る映画『スパイダーマン』シリーズなど大ヒット作がズラリ。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に登場する海の悪霊デイヴィ・ジョーンズは顔全体がCGで作られ、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』では徐々に若返るブラッド・ピットの顔のしわをCG処理で消すことに成功した。現在では「ここもCGなの?」と専門家でなければ見抜けないほど、さりげなくCGを使うことが主流となりつつある。

 そして近年ではジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』で3D新時代が幕開けし、『トロン』から約30年を経て、正統続編として全世界で3D公開された映画『トロン:レガシー』に見られるように、映像技術の革新は、確実に3Dへと歩み始めている。果たして、これから映像技術はどんな進化を遂げるのか。それはまさに映画の未来を占うことにほかならない。かつて映画の歴史を変えた名作を通して、まだ見ぬ明日を予想してみるのも面白い。

 映画『ジュラシック・パーク』は2月13日午後0:00よりWOWOWにて放送。

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