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クリント・イーストウッド、Eメールはしないけど、iPadはフル活用!?巨匠のテクノロジーとの付き合い方とは!?

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柔軟でありながら、大事なところでは決して妥協しない!-クリント・イーストウッド
柔軟でありながら、大事なところでは決して妥協しない!-クリント・イーストウッド - (C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

 クリント・イーストウッド監督が、それぞれの形で死に直面した者同士が、互いにかかわりあうことで生きる希望を見いだす姿を描いた感動作『ヒア アフター』。80歳にしていまだ現役として映画界で活躍し続ける監督が、その撮影の裏側を語った。

映画『ヒア アフター』写真ギャラリー

 本作は、主要人物の一人であるマリー(セシル・ドゥ・フランス)が、滞在先で津波に襲われる圧巻のシーンで幕を開ける。「すごく挑戦的な脚本だと感じた。特に、津波の場面とかね」という言葉どおり監督は街を、人々を飲み込んでいく、すさまじい水の恐怖を表現することに果敢に挑戦。「水の脅威をコンピューター・グラフィックス(以下CG)のみで表現するのは難しい」として、できる限り実写での撮影を希望した。また、そうして大量の水を使用した撮影を行うだけでなく「自分が率先して入らずに、スタッフを海の中で働かせるなんてことはできない」と自ら水中に飛び込み、自身でカメラのレンズをのぞきながらカメラの位置を決定するなど、精力的に撮影に挑んだという。そうして作り上げたこの津波シーンによって、本作は第83回アカデミー賞視覚効果賞にもノミネートされた。

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 このように、テクノロジーに頼りきることなく、リアリティーを持った本物の映像を観客に届けようという、職人かたぎの姿勢を貫くイーストウッド監督。普段からコンピューターに支配されたくないという思いを持っており、私生活でも「僕はEメールを送ったことも、ましてや携帯電話でメールを打ったりしたことは一度もない」とのことで、自分の娘たちと食事に出掛けても携帯電話のスイッチは切らせるという。一方で「自分のiPadにすべての脚本を入れてあるよ。読みたいときに、ぱっと出てきてすぐに確認することができるし、バックライト機能があるから、夜に部屋の電気を消して読むことだってできる」としっかり最新の電子機器を仕事に活用。頑固でありながら、テクノロジーの良い面は認める、映画監督ならではの柔軟な一面ものぞかせた。

 「単なる仕事として、映画を撮ろうとは思わない。ただ、すごく興味をひかれる企画があれば、いつでも挑戦したいとは思っている」と映画を作る喜びをかみしめながら、心から生きることを楽しんでいる様子のイーストウッド監督。死を正面から扱った本作にも、希望に満ちたラストが待っているに違いない。

映画『ヒア アフター』は2月19日より全国公開

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