14歳でオスカー候補！『トゥルー・グリット』ヘイリー・スタインフェルドはハリウッドの森ガール
映画『トゥルー・グリット』に出演し、14歳にして第83回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたヘイリー・スタインフェルドが来日し、17日、都内ホテルで来日会見を行った。アカデミー賞授賞式を直前に控えた今、「とても光栄。でもわたしにとっては、この作品に出演できたこと自体が受賞に値する大きな出来事なの」と心境を語った。
ジョン・ウェイン主演の名作を、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、映画『ノー・カントリー』で第80回アカデミー賞作品賞を獲得したジョエルとイーサンのコーエン兄弟がメガホンを取り、リメイクした本作。全米で、コーエン兄弟作品史上最高のヒットを飛ばすほか、本年度アカデミー賞では映画『英国王のスピーチ』に次ぐ10部門ノミネートを果たし、今年の授賞式のダークホースと目されている。
15,000人の候補者から本作の主人公、マティ役に抜てきされたヘイリーはなんと長編映画初出演！ にもかかわらず、昨年『クレイジー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスや、マット・デイモンといったベテラン俳優たちと互角の演技力と存在感を発揮した。すでにシカゴ映画批評家協会賞助演女優賞をはじめ、多くの映画賞を受賞しているが、「とにかく信じられないし、最高の気分よ。1年前はこの作品のオーディションを受けていたんだから」と自分の演技への評価に対して、まだ実感がわかないというのが正直な気持ちのようだ。
この日はきれいに伸びたサラサラのロングヘアに、人気ブランド「SEE BY CHLOE」（シーバイクロエ）のワンピースという森ガール風のファッションで登場したヘイリー。「映画では土だらけになったり、砂ぼこりを被ったり大変だったから、次は流行のファッションを着られる作品にも出てみたいな。わたし自身ファッションが大好きなの。好きなブランドはプラダとMiu Miu。昨日は渋谷に行ったのよ」と14歳らしい素顔を見せた。記者から「共演したジェフ・ブリッジスとマット・デイモン、どちらが好み？」と質問をされると、「うーん、わからない！ 2人ともすてきな人よ」と思わず赤面する場面も。目標としている女優はダイアン・レイン。今後も家族のサポートを受けながら、女優業を続けたいと抱負を語った。
『トゥルー・グリット』はある少女が2人の男と共に、父親殺しの犯人を追う復讐（ふくしゅう）劇を描くヒューマンドラマ。父親を殺された14歳の少女マティ（ヘイリー）は、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーン（ジェフ）に犯人捜しを依頼。テキサス・レンジャーのラ・ビーフ（マット）も加わり、犯人であるチェイニー（ジョシュ・ブローリン）を追跡する。
映画『トゥルー・グリット』は3月18日より全国公開
