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ニューヨークで伝説のヤクザ映画『竜二』の海外初上映が決定!名作ヤクザ映画15作品一挙上映決定

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故・金子正次さんの姿が、NYのスクリーンによみがえる
故・金子正次さんの姿が、NYのスクリーンによみがえる - (C)1983 momo.k

 1983年に公開された伝説のヤクザ映画『竜二』が、アメリカの非営利団体ジャパン・ソサエティが主催し、ニューヨークで行われる日本映画特集上映プログラム・グローバス映画シリーズ「極道者シリーズ:最も手強い男たち」のラインアップに選ばれ、初となる海外上映が決定した。

 本作は、幼い娘と妻のために、順調であったヤクザとしての生活を捨てた男・竜二が、堅気の世界になじめず、再びヤクザの世界に戻っていくさまを描いた作品。俳優の故・金子正次さんが脚本と主演を務め、川島透監督がメガホンを取り、制作された。極道の世界を描きながら、派手な暴力描写は登場せず、温かくホロ苦い人間ドラマが描かれる。自主製作作品にもかかわらず、異色のヤクザ映画として高い評価を集め、興行的にも成功を収めた。

 このヒットによって、俳優として、また脚本家としてますますの活躍が期待された金子さんは、本作の公開中に胃がん性腹膜炎によって早すぎる死を迎えた。彼の遺した脚本は、その死後も映画『チ・ン・ピ・ラ』『ちょうちん』『獅子王たちの夏』などが映画化されている。

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 「極道者シリーズ:最も手強い男たち」は1960年代から2010年の間に公開されたヤクザ映画の中から、えりすぐりの15作品を集め、特集上映するイベント。映画『仁義なき戦い 代理戦争』や『極道の妻(おんな)たち 』といった往年の名作から、三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』や北野武監督の『アウトレイジ』といった近年の作品までが上映される。堅気の世界になじめない男とその妻の切ない物語が、実に丁寧な演出で描かれる本作。一般的なヤクザ映画のイメージと離れているこの作品を、海外の観客がどのように受け取るのか、興味深いところだ。

グローバス映画シリーズ「極道者シリーズ:最も手強い男たち」は米ニューヨークのジャパン・ソサエティ ニューヨークにて3月9日から3月19日まで開催。『竜二』は3月18日に上映される予定。

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