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アントニオ猪木、被災地避難所で「元気ですかー!」への迷いを吐露 炸裂させた闘魂ビンタに込めた願いとは

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子どもたちも笑顔でダー!
子どもたちも笑顔でダー!

 先週、東日本大震災の被災地である福島県いわき市と宮城県東松島市を訪問したアントニオ猪木が、被災地での様子を語った。

 地震が起こったとき、猪木は都内にある事務所にいたという。テレビで繰り返し放映された津波の猛威に言葉をなくした。想像もしなかったことが、目の前で起きていた。連日、テレビを観ながら「報道から伝わってくるものと実際の現場との違いや、現場の声を聞きたい」という思いが日増しに強くなった。そして、被災地に届ける物資を調達した猪木は、4月5日、愛弟子であるプロレスラー・蝶野正洋と共に、ミネラルウォーター3万リットル、赤い闘魂タオル5,000本、ダウンジャケット500着、女性用あったか肌着(相当量)を持って被災地へと向かった。

 最初に訪れたのは、津波、地震と、そして原発と戦っている福島県いわき市。避難所を訪れる前に、猪木は複雑な気持ちだったという。「訪問前、“元気ですかー!”と、いつものように声をかけていいものか……」と考えていたんです。猪木は、そんな不安を最初に訪れた避難所で正直に打ち明けたという。「言っていいものかどうか迷っています、というわたしの言葉に、避難所の方が“ぜひ言って勇気づけてください”と言ってくれたんです」。その言葉を聞き、猪木は大声で「元気ですかー!」といつものように声をかけだした。 猪木は現在、68歳。避難所で生活しているお年寄りはみな、今から約50年前にデビューした猪木の現役時代の活躍をテレビで応援していた人たちだ。ヒーローの登場に、避難所が沸いた。子どもたちが笑顔で集まってきた。「皆さん、狭い体育館やホールに、各自が一畳程度のスペースのなか布団や毛布で生活しているんです。それでも、みんな笑顔で受け入れてくれて、逆に元気をもらった気がします」と振り返った。

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 訪れる先々で、職員や自衛隊員、そして避難所の若者たちが、猪木に闘魂ビンタをリクエストした。そんな若者たちに猪木は、希望を見出していた。「誰でも叩かれたくないですからね。自分からおれの前に来るということは、嫌なことから逃げないで、気持ちや行動が一歩前に踏み出しているってことでしょう。その気持ちが大事だと思いました」。そんな若者たちの気持ちに応えるべく、猪木も気合を入れてビンタをした。「どうか元気に、復興してくれ、そんな願いを込めて闘魂を注入しました」

 参議院議員も務めた猪木に、東松島市の市長は、古い法律によって復興が進まないこと、新しい街づくりができないことを切実に訴えたという。「確かに国会の会期中だけど、どこにどんな支援が必要で、復興計画をどう進めるべきか、実際に行かないとわからないよ。今回、現場にいった人はどのくらいいるのかな? 衆・参議院は全員現場に行って来い!」と最後は猪木節を炸裂させた。(編集部・森田真帆)

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