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永作博美&井上真央、2大女優がロングヘアーに執着なしとキッパリ!2人が女優魂を見せる『八日目の蝉』

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撮影を振り返った井上真央と永作博美
撮影を振り返った井上真央と永作博美 - 写真:吉岡希鼓斗

 直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説を映画化した『八日目の蝉』で体当たりの演技を見せた井上真央永作博美が、難役への挑戦で葛藤(かっとう)の日々を過ごしたことや、ウラ話など、撮影時のエピソードを明かした。

映画『八日目の蝉』写真ギャラリー

 誘拐犯の女と彼女に育てられた少女との逃避行と、少女が成長してからの姿を描く『八日目の蝉』。井上が演じた秋山恵理菜は、過去の誘拐体験というトラウマを抱え、不倫相手の子どもを身ごもってしまうという難しい役どころ。「毎日が葛藤(かっとう)の日々でした……」と打ち明ける井上は、これまでの元気なイメージとはまったく違う役にかなり苦戦したようで、「わたしにはトラウマの経験もないし、子どもを身ごもったこともないので、どうやって恵理菜の感情を表現したらいいのか本当に悩みました」と撮影を振り返る。中でも一番苦労したのは、「重い運命を背負いながらも、強い生命力を感じさせるところ」だったそうで、成島出監督からOKが出るまで何度も何度もテイクを重ねたそうだ。

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 一方の永作は、愛人の赤ん坊を誘拐し、わが子として育てる野々宮希和子を演じる上で、「赤ちゃんの泣き声に慣れていて本当に良かった。もし慣れていなかったら、泣き声に耐えられなくて演技を続けていられなかったかもしれません」と本音を告白。また、役の難度の高さには井上と同じくらい悩んだそうだが、「悩んでも答えが出なかったので、撮影中は何も考えないようにしていました」と悩み抜いた末に気持ちがふっ切れたことを明かした。

 そんな永作は、劇中で自らのロングヘアを20センチ近く切るシーンにもチャレンジ。さぞかし勇気が必要だったのだろうと思いきや、「髪の毛には執着がなかったので、そこはそれほど悩みませんでした」とあっけらんとした様子。むしろ、本番中なのにハサミが滑ってうまく髪が切れないことに苦労したそうなのだが、「その不安と焦りが希和子の切羽詰まった表情に見えたようなので、結果的には良かったです」と笑顔を見せた。ちなみに、井上に「もしも髪を切る役をオファーされたら?」と質問したところ、「わたしもヘアスタイルには執着がないので、普通に自分の髪の毛を切ると思います」とキッパリ。芝居のためなら髪を切ることもいとわない2人の女優魂によって誕生した珠玉の人間ドラマを、ぜひともスクリーンで味わってほしい。(斉藤由紀子)

映画『八日目の蝉』は全国公開中

【井上真央】スタイリスト:大沼こずえ ヘアメイク:丸山智美
【永作博美】スタイリスト:鈴木えりこ(iELU) ヘアメイク:濱田マサル(Three Peace)

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