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最年少ブルーリボン監督賞受賞の石井裕也監督をベテラン俳優たちが絶賛!「27歳でおっさんの気持ちがわかるのはすごい」

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舞台あいさつに登壇した光石研と石井裕也監督
舞台あいさつに登壇した光石研と石井裕也監督

 7日、映画『あぜ道のダンディ』のプレミア試写会が新宿・明治安田生命ホールで行われ、国内外で高い評価を受けている大型新人の石井裕也監督が主演の俳優・光石研と共に登壇し、「男はみんなダメ男だが、いい男もいると思う。これからの時代のいい男を僕なりに描いた」と本作に込めた思いを語った。

映画『あぜ道のダンディ』写真ギャラリー

 石井監督は商業映画デビュー作の『川の底からこんにちは』がいきなり大ヒットを記録。2010年には27歳という若さながらブルーリボン賞監督賞を史上最年少で受賞し、海外の映画祭でも特集が組まれるほどの大型新人監督だ。これまで140本もの映画に出演してきたという名バイプレイヤーの俳優の光石は、石井について「撮影当時27歳だったが、兄貴肌。スタッフをグイグイ引っ張って的確に指示もする。それは俳優に対しても同じで、若い監督だからどうということは全くなかった」と絶賛。また会場にビデオメッセージを寄せた出演者の田口トモロヲも「おっさんの心をわしづかみにする脚本で、セリフがてんこ盛り。27歳でおっさんの気持ちがわかるのはすごいなと思いました」とその才能をたたえると、石井監督は照れることなく微笑を浮かべるという大物ぶりを見せ付けた。

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 一方、石井監督も光石の演技や存在感にはほれ込んでいるようで、「田口さんと2人で並んだときの空気感、透明感、つややかさなど、独特の雰囲気を醸し出していてすごかった。酸いも甘いも経験された2人が並んでいるだけで楽しかったです」とコメント。撮影前に演技チェックをする際は、光石や田口のすぐ足元に座って見ていたそうで、「2人の芝居が面白いので一番近くで見たかった、またモニターには映らない独特の空気感があるので、近くで見て『これはすごい!』と思えれば、どこから撮っても面白いという確信があった」と独自の監督理論を明かした。

 デビュー作『博多っ子純情』以来、33年ぶりに主演を務めた光石が、「主演はうれしかったが、まずは『がんばらないと』という思いが先に来た。舞い上がって地に足がつかない芝居になったら困るので、いつも通り現場に行きました」と普段通りを心がけて撮影にのぞんだことを明かせば、石井監督も「男はみんなダメ男だが、いい男はいると思う。これからの時代のいい男を僕なりに描いたので、そのあたりをご覧ください」と本作に込めた思いを熱く語るなど、お互いを尊敬していることが伝わってくる若き監督とベテラン俳優の舞台あいさつに、会場からは大きな拍手が送られていた。(取材・文:肥沼和之)

 映画『あぜ道のダンディ』は、男手ひとつで育ててきた息子や娘との交流に悪戦苦闘しながらも、懸命に生きる中年男の生きざまを描いたヒューマン・コメディー。

映画『あぜ道のダンディ』は6月18日よりテアトル新宿ほか全国順次公開

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