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向井理の起用は、小栗旬ブレイク前夜のような瞬間を感じたから!『パラキス』監督とプロデューサーが秘話を明かす

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『パラキス』を語りつくした松橋真三プロデューサーと新城毅彦監督
『パラキス』を語りつくした松橋真三プロデューサーと新城毅彦監督

 13日、秋葉原のデジタルハリウッド大学で公開講座「映画『パラダイス・キス』ができるまで」が開催され、本校の教員でもあり監督を務めた新城毅彦とプロデューサーの松橋真三が教壇に立ち、学生に向けて本作の製作秘話を語った。

映画『パラダイス・キス』写真ギャラリー

 北川景子向井理が主演し、現在大ヒット中の『パラダイス・キス』の裏話が聴けるとあって教室は満員御礼。熱気あふれる授業となった。冒頭に司会者が、「映画ランキングは惜しくも『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』に敗れ2位でしたが、日本映画では一番でした。本校のあるアキバにちなんだものよりもいいランキングになった」と本作を絶賛。

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 松橋プロデューサーは、まず本作の映画化を希望した理由として「『プラダを着た悪魔』や『セックス・アンド・ザ・シティ』など、DVDのジャケットがピンクとかゴールドとかの女の子が大好きな「ピンク&ゴールド」の映画を作りたいと思った。日本にはなかなかないが(本作の)原作漫画を読んで、このストーリーならば可能だと思った」と語った。また、何度かあった映画化の話が今回実現に至った理由については、「新しい服を作るなど具体的な話しが出てきていた。また『自分の可能性を信じなければ、何も始まらない』というキャッチフレーズを大事にしたところが、原作者や関係者に受け入れられたのではないか」と明かした。

 台本作りから本作に関わったという新城監督は、「漫画原作を扱うのは2度目ですが、漫画の映画化は難しい。実際に漫画は絵があるから絵にひっぱられちゃうんですよ。原作ファンには怒られるかもしれないが、自分が読んだときにどう感じたかを大切にした。あと女子がウキウキするようなところを大事にした」とコメント。

 さらに、向井と北川という旬な二人の出演にこぎつけたことについて、松橋プロデューサーは、「全国公開作品の主役がはれる女優はすごく少ない。さらに女優でモデルもできる人はもっと少ない。大分早い段階で話はしていました」と紫役には当初から北川が念頭にあったことを明かした。また、共演者の向井理については、「街角アンケートだとジョージ役はGACKTがいいということだったんですが、製作当時にまわりの女の子に聞くと向井理が気になるという時期があったんです。ファッション雑誌「an・an」の表紙を飾ったりした時期で、小栗旬がブレイクする前夜のような感じがした」とオファーの経緯を語った。

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 役者への演出について、「実際やってみないとわからない。役者も自分で色々考えてくるので、それに微調整を加えたりはしますが、わたしからは『こうしようよ』とかは言わない。僕ももう50歳なんで、若い子のことがわからないこともある。で、そういうところは聞いています」と笑顔で独自の演出論を語った新城監督。終了後は監督やプロデューサーの前に、サインを求めたり質問攻めにする学生たちの長蛇の列ができた。

 本作は矢沢あいの原作漫画を映画化した恋愛青春ドラマ。親の言うがまま進学校に通う平凡な女子高生、早坂紫(北川)の恋と夢を描いたサクセスストーリー。受験を控える紫は、偶然出会ったファッション業界を目指す学生のジョージ(向井)からショーモデルにスカウトされる。見たこともないきらびやかな世界の中に自分の本当にやりたかった夢を見つけまい進していく姿を、ジョージとの恋をからめて描く。北川、向井、山本裕典五十嵐隼士大政絢などいまをときめく若手俳優たちが着用するファッションも見どころの一つ。(取材・池田敬輔)

映画『パラダイス・キス』は現在公開中。

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