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邦画界最高齢の現役映画監督、両陛下ご臨席のプレミア試写会で温かく迎えられる

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観客の温かい拍手に迎えられた新藤兼人監督
観客の温かい拍手に迎えられた新藤兼人監督

 13日、現在99歳で邦画界最高齢の現役映画監督・新藤兼人監督が、「映画人生最後の監督作」と語る映画『一枚のハガキ』のプレミア試写会が有楽町朝日ホールにて行われ、車いすで出席した新藤監督と共に主演の豊川悦司大竹しのぶが登場した。この日の試写会には天皇皇后両陛下もご臨席のため、イベントは厳重な警備の中で行われた。

映画『一枚のハガキ』場面写真

 本作は第23回東京国際映画祭のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞。また、新藤監督作品『裸の島』に感銘を受けたオスカー俳優ベニチオ・デル・トロの働きかけにより、今年4月アメリカ・ニューヨークで行われた新藤監督の回顧展でもプレミア上映された。

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 この日、車いす姿で出席した新藤監督。客席の間を通って、たくさんのファンに祝福されながら登壇すると、付き添いに支えられながら車いすから立ち上がり、「映画監督の新藤兼人です」としっかりとした口調であいさつ。さらに「天皇陛下の特別鑑賞映画会でありますから、皆さんもどうかご一緒にご鑑賞ください。よろしくお願いします」と語る新藤監督の姿に、客席からは温かい拍手が沸き起こった。

 そんな新藤監督をいたわるように、隣に立っていた豊川も「豊川悦司です。本日はこのような特別な会にみなさんとご一緒できてうれしく思います。最後までごゆっくりご鑑賞ください」と感慨深そうにあいさつし、ファンの声援に応えるように会場を見渡した。新藤監督を支える場面もあった大竹は、「大竹しのぶです。今日は本当にありがとうございます。新藤監督を中心にスタッフみんなと一生懸命作った映画がこんな形でみなさんと見ることができる日がこられて本当にうれしく思っています」とよろこびのコメント。「どうぞ監督と天皇陛下とわたしとスタッフとこの映画を愛していただけたらうれしく思っています。今日はありがとうございました」と続け、作品への愛情を込めて語り、会場は温かな拍手に包まれていた。

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 映画『一枚のハガキ』は邦画界最高齢の現役映画監督、新藤兼人が自らの戦争体験を基に描く感動の人間ドラマ。終戦間際に招集された中年兵100名のうち94名が戦死。生き残った6名の中のひとりの元兵士に焦点を絞り、彼自身と戦死した友人の家族の崩壊と再生への道のりをつづる。生き残った元兵士・松山を豊川、その友人の妻・森川を大竹が演じている。(取材・文:中村好伸)

映画『一枚のハガキ』は8月6日よりテアトル新宿、広島・八丁座にて先行公開、8月13日よりより全国公開

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