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吉高由里子&行定勲監督の『カメリア』予告編が解禁 時空を超え、3つの愛を描いたオムニバス

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釜山を舞台にしたオムニバスに出演した吉高由里子
釜山を舞台にしたオムニバスに出演した吉高由里子 - (c) 2010 BALCON/SIDUS FNH

 日本から吉高由里子行定勲監督が参加したオムニバス映画『カメリア』の予告編が解禁され、日本・タイ・韓国の才能がぶつかり合う本作の世界観が明らかになった。吉高は、行定監督の悲しくも美しいファンタジー「Kamome」に不思議な少女役で出演。ほかの2作品も、女装スパイの愛のいきさつを描いたウィシット・サーサナティヤン監督の「IRON PUSSY」、愛を売買できる近未来が舞台となるチャン・ジュヌァン監督の「LOVE FOR SALE」と佳品ぞろいだ。

 今回解禁された予告編は、本編同様、国際都市・釜山という街の雰囲気をうまく切り取ったショーケースのような作品になっており、さながら本作における四つ目の短編といえるかもしれない。三つの作品に共通する愛のはかなさを最小限のナレーションと音楽で演出しており、決して派手ではないものの、観客の期待を確かに盛り上げることに成功している。

 オムニバスの一つ、行定が監督を務める「Kamome」は、映画をこよなく愛する撮影監督と、彼が夜の釜山で出会った不思議な少女の静かな交流を描いたファンタジー作品。行定監督の特色ともいえるノスタルジックな画面作りは、舞台を釜山に移しても健在であり、吉高演じる少女の奔放な美しさは、『冬の小鳥』などのソル・ギョング演じる劇中の撮影監督だけでなく、観客をも魅了。観光名所の釜山とはまた一味違う、夜の町並みも実に映画の雰囲気とマッチしている。脚本には、行定監督作品を多く手掛ける伊藤ちひろが参加している。

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 同じく釜山を舞台にしながらも、1979年を舞台にしているのがサーサナティヤン監督の「IRON PUSSY」だ。タイの必殺仕事人ことアイアン・プッシーは普段はさえない板前のオヤジだが、実はその正体はおしゃれな装いに身を包んだ女装スパイ。そんな彼と韓国人との結ばれぬ愛をコミカルに描いた同作は、笑った後に訪れる一抹の寂しさが印象的な仕上がりに。また、愛が売買できる近未来の釜山を舞台にした「LOVE FOR SALE」はそのSFチックな世界観を舞台に現在兵役中のカン・ドンウォンが主演を務めたラブストーリー。エイリアンの存在を信じる青年の活躍(?)を描いた『地球を守れ!』のジュヌァン監督らしさにあふれた作品となっている。

 一見、釜山を舞台にしているほかは共通点の感じられない3作ではあるものの、その根底に流れているのは過去、現在、未来、いつの時代にもある愛の存在。三者三様の愛の形を描いた本作は2010年の第15回釜山国際映画祭クロージング作品として上映され、大きな話題となった。日本では今秋、10月22日より全国公開を予定している。(編集部・福田麗)

映画『カメリア』は10月22日より新宿バルト9ほか全国公開

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