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三宅島のわんこ・ロックは映画クランクイン前に死去 映画『ロック~わんこの島~』に隠された秘話

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ロックの犬小屋に手を合わせる倍賞美津子と見守る佐藤たち
ロックの犬小屋に手を合わせる倍賞美津子と見守る佐藤たち

  23日から公開される映画『ロック~わんこの島~』、本作の裏側には、三宅島の島民とともに大噴火を乗り越え、逆境に負けず、自由にたくましく暮らした実在の犬・ロックと島民との感動秘話があった。

 めざましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」あてに、三宅島で民宿を営む沖山勝彦さんから手紙が届いたのは2007年のこと。きょうのわんこチームが約3年にわたり追い続けたロックほど、ドラマチックな運命を生き抜いた犬はなかなかいないだろう。2000年、三宅島を襲った雄山の大噴火。混乱のさなか、一時は主人である沖山さんと離れ離れになりながらも、ロックは島の誰かによって保護され、大切な家族と再開を果たした。それから約5年後の2005年、ロックは避難解除されたその日に、三宅島でともに暮らしていたおばあちゃんとともに島へと戻った。島に降り立ったそのとき、ロックは、うれしそうに自宅に向かって一直線に駆け出していったという。首輪もつけず、三宅島のなかを自由に駆け回っていたロックは、帰島してから5年間、沖山さんと共に民宿のお客様を出迎え、三宅島の夕日を毎日眺め続けた。島のひとたちと一緒に噴火を経験し、火山灰の中を歩き、復興への道のりを歩んだロックは、三宅島の復興のシンボルとして、島中のひとに愛された。島の誰もが、ロックをみると、うれしそうに頭をなでた。

 だが、いつもうれしそうにご主人の車に飛び乗っていたロックは、ある日、車に飛び乗ることができなくなったという。喉に腫瘍ができていた。うれしそうに駆け回っていたロックの脚力は次第に弱まり、歩くスピードも落ちていった。「ロックの話が映画になるよ!」そんな声を聞きながら、クランクインの3か月前、ロックは眠るように14年11か月の生涯を閉じた。「ロックはただ、長い長い散歩に行っているだけ」、亡くなってからもずっと、三宅島の人々の心に住み続けていたロックが、スクリーンのなかで蘇った。

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 1週間前、ロックの犬小屋を訪ねた主演の佐藤隆太、麻生久美子らは、「会いたかったよ! ロック、本当にありがとう」と話しかけ、ロックの好物だった唐揚げやビーフジャーキーを犬小屋にそなえた。(編集部:森田真帆)

 映画『ロック ~わんこの島~』は7月23日より全国公開

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