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自死を選んだ新右翼の活動家・見沢知廉のドキュメンタリー、『天皇ごっこ 見沢知廉・たった一人の革命』が公開!

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思想は映画のなかに息づく……生前の見沢知廉
思想は映画のなかに息づく……生前の見沢知廉

 激動の時代を駆け抜け、2005年自宅のベランダから投身自殺を遂げた鬼才・見沢知廉の痕跡をたどる異色ドキュメンタリー『天皇ごっこ 見沢知廉・たった一人の革命』が、新宿K’sシネマにて10月29日からの3週間限定で上映されることが決定した。

 見沢知廉の映画を紹介する前に、まずは彼の壮絶なる人生を振り返るべきだろう。1959年8月生まれの見沢は、60年代後半から70年代初頭の学生運動の攻防など、戦後空前の盛り上がりを見せた民衆運動が低迷を始めたころ、反体制に目覚め、暴走族、新左翼とひた走り、1978年三里塚闘争で成田空港占拠闘争の最前線を戦ったのち、新右翼へと身を転じ、イギリス大使館への火炎瓶ゲリラなどを指揮。1982年にスパイ疑惑のあった同志を鉄パイプで殴ったすえに、絞殺した遺体を青木ケ原の樹海に遺体を遺棄。懲役12年を言い渡され、千葉刑務所にて12年間収監された。1994年に獄中で書いた「天皇ごっこ」で新日本文学賞佳作を受賞した同年に出所した見沢は、2005年に自宅マンション8階から転落して死去。彼の政治行動を導く世界観は、いまでも彼の著書の中に息づいている。本作には、見沢の高校時代からの親友である設楽秀行、一水会顧問の鈴木邦男など、生前の三沢を知る関係者が数多く登場し、見沢の実像に迫る。

 今は亡き、見沢の生きた痕跡をドキュメンタリーという形でたどったのは、昭和天皇を主題としたシリーズ「遠近を抱えて」で、天皇制とタブー、検閲について、社会・美術・言論界に問題を提起した監督の大浦信行。撮影は若松孝二監督の『キャタピラー』でによりおおさかシネマフェスティバル撮影賞などを受賞した辻智彦。日本という国家のなかで、さまよい続けた見沢が探し求めていたものとは何だったのか? 3週間限定で公開される本作。果たして、見沢の生き様は、現代日本を生きる若者の目にどのように映るのだろうか?(編集部:森田真帆)

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