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樹木希林、さすがの貫禄!撮影現場で西川のりおを黙らせる!? 映画『朱花(はねづ)の月』撮影秘話

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樹木希林ワールド、観客を魅了!
樹木希林ワールド、観客を魅了!

 20日、河瀬直美監督の最新作、映画『朱花(はねづ)の月』の公開を記念したトークイベントが東京国立博物館の平成館大講堂で行われ、河瀬監督、出演者である樹木希林、染め物アドバイザーとして作品に参加した染織史家・吉岡幸雄が登壇。樹木が独特の間や着眼点、言葉回しで希林ワールドというべきトークを展開し、観客を魅了した。

映画『朱花(はねづ)の月』写真ギャラリー

 樹木はまず出演のきっかけになった河瀬との出会いから話し始めるが、楽しくてしょうがないといった様子でさっそく問わず語りの一人トークショー状態に。香港で行われた映画祭で河瀬に会ったのが最初という樹木は、「女性の映画監督というとブサイクな印象があって、わたしもよく監督をやれと言われましたけど、河瀬さんはなんてすてきなんだろうって驚きました」と自身のボヤキをはさんで観客を笑わせる。

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 劇中で樹木は西川のりおと夫婦を演じているが、明確な指示を出さず俳優にゆだねる河瀬式の演出はベテランの樹木をしても戸惑いがあったようで、「のりおさんと顔には出さないけど、“これでええんかな”と目で言いながらやっていました」と明かし、ここでも笑いを呼んでいた。

 また、西川は現場でも芸風そのままに笑い話に終始し、なかなか役に入ってくれないので困ったと河瀬は苦労を打ち明けたが、ここでも一役買ったのが妻役の樹木。70代であるのに複数の女性からモテているという男性の話を切り出し、これで西川を演技に向かわせたのだという。年代が当てはまることから場内は樹木の夫・内田裕也のことではと身を乗り出したが、これは「運転手をやっているかっぷくのいい男性」とのことで、内田とは別人である様子。「その人がモテる秘訣は女の人の話を聞いてあげることなのよ」と樹木に言われ、さすがの西川もその後しゃべらなくなり、演技に入っていったのだとか。

 河瀬はそんな樹木を「すごく頭がいいし、場の空気を読める。演技でも、母が子を思う気持ちというのを行動にして演じてくれて、すごい技術力だと思いました」と絶賛していた。

 映画『朱花(はねづ)の月』は奈良県飛鳥地方を舞台に、2人の男女が祖父母の意思を受け継ぎ、いにしえより代々伝えられてきたある使命を果たそうとする姿を描くヒューマンストーリー。第64回(2011年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。(取材・文:長谷川亮)

映画『朱花(はねづ)の月』は渋谷ユーロスペース、TOHOシネマズ橿原ほかにて9月3日より全国順次公開

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