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アンディ・ガルシアを直撃!2008年に起きたロシアとグルジアの紛争で、グルジアの大統領ミヘイル・サアカシュヴィリ役に挑戦!

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アンディ・ガルシア
アンディ・ガルシア

 映画『ブラック・レイン』や『ゴッドファーザーPART III』などでおなじみのキューバ系アメリカ人俳優アンディ・ガルシアが、話題の新作『5 デイズ / 5 Days of War』について語った。

 同作は、戦場ジャーナリストのトーマス(ルパート・フレンド)は、2008年に起きたロシアとグルジアの武力衝突を取材するために緊迫したグルジアに入り、混沌とした状況の中で、カメラマンのセバスチャン(リチャード・コイル)とともに行動する。だが、徐々にロシアとの激しい交戦に陥っていき、その中でトーマスは事実を世界に知らせるために奔走していく。この映画でアンディ・ガルシアは、グルジアの大統領ミヘイル・サアカシュヴィリを演じている。監督は映画『ダイ・ハード』、『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督がメガホンを取っている。

 グルジアの大統領ミへイル・サアカシュヴィリは、ニューヨークの法律事務所でも働いていたことがあるようだが、彼を演じる上で、グルジアにサアカシュヴィリが戻る前のリサーチも事前にしたのか、との質問に「実はこの映画を依頼されたのが撮影の5日前で、水曜日に依頼され、月曜日にはグルジアに移動していたんだよ(笑)。だから、かなり限られたリサーチをすることになった。主にリサーチの対象は、グルジアのアクセントと彼が大統領になってからの政治活動になったんだ」と短期間の調整であったようだが、アンディは見事に威厳のある大統領をこの映画で演じている。ちなみに、大統領ミヘイル・サアカシュヴィリは、アンディがこの映画に出演する前から、いちばん好きな俳優だったようだ。

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 2008年の8月12日にロシアが軍事作戦を停止するとしたことで、これを受けてサアカシュヴィリは、トビリシの議会前で数千人の支持者の前で演説をしているが、この映画でも実際にグルジアの人々を数千人集めて演説したそうだ。「その群衆の中には、何人かこの映画に女優として雇われていた人たちも含まれていたが、ほとんどは一般のグルジアの人々を集めて撮影されていたため、彼ら群衆の情熱や歓声にすごく興奮させられて演じていたんだ。それらが、俳優としての動力にもなった。この演説では、政権を握る人物(サアカシュヴィリ)がいかに、その権力に溺れてしまうかがわかるもの(演説)になっている」と説明した。この演説の3か月後に、サアカシュヴィリ大統領はグルジア側がロシアよりも先に軍事介入していたことを認めている。

 ロシアの軍事的介入の目的は、カスピ海周辺の石油や膨大な天然ガスを手に入れることではなかったのだろうか。「もちろん、なぜロシアとグルジアの紛争が起きたのか議論するべきだと思う。特にサアカシュヴィリ政権や覇権争いについては他の人たちと話し合ってみるべきだね。確かに、ロシアの軍事的介入の動機には石油や膨大な天然ガスが背景にあることを無視することは、僕もあまりにそれはナイーブだと思う。この問題に関して、人々は当然それぞれの別々の結論に達することになるだろうが、そういった観点から熟考してみるべきだと、僕も思っているよ」と彼なりの見解を語った。

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 レニー・ハーリン監督との仕事について「僕が出演しているシーンの中には、レニーが得意とする派手なアクションシーンは無いが、撮影は映画内のストーリーの進行通りに撮影され、レニーは僕が自由に演技できるスペースを与えてくれたんだ。だから、僕も即興的な演技もすることができ、ポジティブな体験になったよ」と語ったように、レニー監督とは納得できるコラボだったようだ。

 最後にアンディは今でも道を歩いていると、よく人々から「いつになったら、『ゴッドファーザーPART 4』に出演するんだい?」と聞かれるそうだ。アンディは、これから映画『ヘミングウェイ&フエンテス(原題) / Hemingway & Fuentes』でメガホンを取る予定だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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