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三谷幸喜“教授”人生初の大学講義!「緊張して前日は眠れなかった」と苦笑い!

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講義も三谷流!-三谷幸喜、日大藝術学部にて
講義も三谷流!-三谷幸喜、日大藝術学部にて

 23日、脚本家で映画監督の三谷幸喜が、自身初となる講義“三谷の大学”を、母校の日大藝術学部で行い、自ら授業内容を構成したという特別カリキュラムを披露。三谷独自の映画論など、非常に魅力的な講義内容に、現役学生100名は大満足の様子だった。

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 この日の講義は、三谷幸喜“生誕50周年”を記念し11月3日(木・祝)にWOWOWで「三谷の日」と銘打って放送されるプログラムのひとつ。三谷といえば、大学在籍中に劇団「サンシャインボーイズ」を結成し、演劇活動を行なうかたわら、放送作家としても活躍。さらにテレビドラマの脚本や、映画監督としてヒット作を出すなど、非常にマルチな才能を発揮している。

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 母校で行なわれた人生初となる講義でも「内容は熟考した」と言うように、三谷ならではの視点で構成された映画論・長回し論・演技論・脚本論・演劇論の5限からなるプログラムは魅力的なものばかり。映画論では、ラジオドラマ、舞台、映画とさまざまなジャンルで上演された「笑の大学」を題材に演劇と映画の違いを講義。「演劇はライブなので、その日の出来で役者のテンションが変わったりするのがおもしろい。映画はカット割りや、音楽、エフェクト効果など、テクニックを使って演劇の臨場感に負けないようにします」と持論を展開した。

 2限目の長回し論では、三谷の初映画監督作『ラヂオの時間』のスタート約4分間のシーンを解説しながら「長回しは俳優さんの一番いいところが見え、力量が分かる」とその魅力を表現。また演技論では「みんながマネしたくなる強烈なキャラ」と三谷作品では常連となっている俳優の田中邦衛を題材に、演技について講義。途中「誰でもマネできる」という田中のモノマネを三谷が披露し、場内が爆笑に包まれるシーンも。さらに脚本論では舞台シナリオの特徴を述べ「舞台で時間経過を表現するとき、いかに説明セリフにならずに言葉で表現するかが大事」とテクニックを伝授していた。

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 また自身初となるテレビドラマ監督作「short cut」が「三谷の日」で放送される。山道に迷い込んだ夫婦の口げんかを中心に構成された物語だが、長編ドラマにもかかわらず、ドラマの最初から終わりまで、一度もカメラを止めずに撮影する「完全ワンカット・ワンシーン」の撮影技法がとられている本作。「演劇、映画にドキュメンタリーの要素も加わったおもしろい作品」と三谷も出来に太鼓判。「中井貴一、鈴木京香という俳優たちが本当にすばらしい演技をしている」と見どころを熱く語っていた。

 学生からの質問コーナーでは「三谷教授」と呼ばれることに大照れ。それでも「プロとアマの役者の違いは?」「学生のころ、演劇で食べていけると思っていたか?」などのシビアな問いに、真剣なまなざしで返答しつつも、記者から「(離婚後)一人暮らしはいかがですか?」という質問には「(学生に)一人暮らしの人いる? 洗濯とか大変じゃない? 大変だよね?」と切り返し、笑いをとるなど「喜劇しか作れない」という三谷のプライドを感じる瞬間だった。

 熱心にメモを取る学生たちの熱い思いに「昨日は緊張して眠れなかった」と本音を語りつつも「教授なんて呼ばれて、柄じゃないと思ったけれど、久々の母校で懐かしかったし、楽しかった」と初の“教授”を無事演じきり、安堵の表情を浮かべていた。(磯部正和)

<“生誕50周年”三谷幸喜×開局20周年 WOWOW>企画「三谷の日」は11月3日にWOWOWで放送

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