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『ヒミズ』の染谷将太&二階堂ふみ、ベネチア国際映画祭の新人俳優賞トロフィーとようやく対面し喜び爆発!

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ついに!?トロフィーを手にした染谷将太と二階堂ふみ
ついに!?トロフィーを手にした染谷将太と二階堂ふみ

 22日、映画『ヒミズ』完成披露試写会が千代田区の東商ホールにて行われ、第68回ベネチア国際映画祭にて本作で日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)にダブルで輝いた染谷将太二階堂ふみが登壇し、受賞から約3か月半経ったこの日、ようやく受賞トロフィーと対面して新たに喜びをかみしめた。また、当日の会場には渡辺哲でんでん園子温監督も登壇した。

映画『ヒミズ』フォトギャラリー

 本作は漫画「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実が、人間の暗部にスポットを当てて描いた同名コミックが原作の衝撃作。両親に見捨てられ、自滅に向かっていく15歳の少年・住田(染谷)と、彼を救おうとする同級生の茶沢(二階堂)の心の旅を壮絶に描く。

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 ベネチアで賞を受けたとき、すでに日本に帰国していた染谷と二階堂は、この日園監督からトロフィーをサプライズで受け取り、驚きながらも「感無量です。(これからも)がんばります」(染谷)「本当にこの現場に関わることができて良かった。感謝の気持ちでいっぱいです!」(二階堂)とそれぞれ喜びを爆発させた。

 染谷は撮影当時を振り返り「最初に、園監督から『お前とは仲良くしない』と言われました。はたから見たら、戦場のような撮影現場だったと思う。痛い思いをしたこともあったけど、それは心に響く痛みで、やっていて楽しかったです」と充実の表情。一方、二階堂は、園監督について「園監督はとても優しくて、愛のある監督だと思います」と語ると、染谷が「僕もそう思っているけど、そう言うと監督から『優しくねえよ!』と怒られるんです(笑)」とユーモラスに語り、互いに良い関係を築いていることをうかがわせていた。

 この二人をキャスティングした経緯について園監督は、「二人とも自分の限界を作らず、『もっと自分はがんばることができる』という情熱とパワーをみなぎらせていたから」と説明し「(現場では)日ごとに大きくなって、自由を獲得していく姿を見るのがうれしかったですね」と若い二人を見ながら目を細めていた。(古河優)

映画『ヒミズ』は2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほかにて全国公開

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