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阿部寛&新垣結衣、父親との感動秘話を激白!やっと「ありがとう」が言えました

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阿部寛&新垣結衣
阿部寛&新垣結衣 - 写真:吉岡希鼓斗

 東野圭吾原作の映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』で共演を果たした阿部寛新垣結衣が、父親と息子の物語でもある本作にちなんで、自身の家族にまつわる感動秘話を明かした。「父の背中に男親の偉大さを見た」と熱く語った阿部の目には、うっすらと涙が浮かんでいるようだった。

映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』写真ギャラリー

 本作は、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じた連続ドラマ「新参者」と、スペシャルドラマ「赤い指」の続編にあたる “加賀恭一郎シリーズ”の劇場版最新作。殺人事件の謎だけでなく、事件によって傷ついた人々の心の問題も解き明かしていくヒューマン・ミステリーだ。「今回の事件は、ある家族の抱えている小さな問題から派生していく。加賀自身が抱えている父親との確執も描かれていて、とても見応えのある作品になりました」と映画の出来栄えを語る阿部。そして、事件に巻き込まれてしまう容疑者の恋人・中原香織を演じた新垣結衣は、「ドラマを観て、毎回泣いていました。大好きな“加賀恭一郎シリーズ”の劇場版に出られて、本当にうれしいです」と素直な気持ちを明かした。

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 “父親と息子との関係”が重要なキーとなる本作にちなんで、自身の父親について、「昔は寡黙で存在の薄い親父だった」と振り返る阿部。だが、母親が病に倒れ、入院生活を余儀なくされたとき、「父親の偉大さを実感した」という。「親父は、体力の限界まで病院に通って看病を続けたんです。母が亡くなるまで何年も。それは、言葉や形ではなく、親父が背中で語ってくれた母への愛情でした」と感慨深く語りながら、「この年になって、どんどん親父のことが好きになる」と照れくさそうに笑う阿部の瞳は、心なしか潤んでいるようだった。そんな阿部の話を隣で聞きながら、「やっぱり親ってすごいと思う」としみじみつぶやいた新垣は、最近、両親に感謝の気持ちを伝えることができたそう。「今まで、『ごめんなさい』は言えたのに、『ありがとう』は言えなかったんです。思春期のころは、『親なんて頼りにならない』と思ったこともあったけど、23歳になって、やっと『ありがとう』って言えるようになりました」と素直な気持ちを告白。すると阿部が、母親が亡くなるときに初めて「ありがとう」と言えたことを明かし、若いながらも母親思いの新垣に、優しい視線を注いだ。

 さらに、「この作品でいろいろな家族の形を見たことで、もっと親と話がしたくなりました」と打ち明けた新垣。阿部も、「家族の大切さなど、何かを感じてもらえる映画だと思う」と続けた。映画『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』の土井裕泰監督がメガホンを取り、感動作に仕上がった『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』。寒さが増す季節、観る人の胸にほのかな灯をともしてくれる本作を観て、心の底から温かくなってもらいたい。(取材・文:斉藤由紀子)

映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は1月28日より全国公開

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