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堤幸彦、モノクロ映画で社会批判!ホームレスが主人公!構想5年の新作映画『MY HOUSE』公開決定!

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堤幸彦監督、モノクロ映画に社会への思いを込める!
堤幸彦監督、モノクロ映画に社会への思いを込める! - (C) 2011「MY HOUSE」製作委員会

 大ヒット映画『20世紀少年』シリーズの堤幸彦監督が、50代半ばにして本当に撮りたかったという構想5年のモノクロ映画『MY HOUSE』を制作し、5月に劇場公開されることが決定した。本作は、路上生活者の生きざまを通して堤監督が「社会に対して思うことを作品に反映させてみたい」と語った意欲作。極力音楽を使用しない演出が施されており、石田えり板尾創路木村多江らが出演している。

 「この世界で本当の自由や幸せとは何なのだろうか」。堤監督が掲げたテーマは、観客の想像力を喚起させることを目的に、音楽を多用しない演出&モノクロ映画として世に放たれる。原作は坂口恭平の著書「TOKYO 0円ハウス0円生活」「隅田川のエジソン」。堤監督は2006年ごろに雑誌で、坂口さんのホームレスに関する記事を目にし「映画化への思いに突き動かされた」という。

 その記事で紹介された路上生活者の機智に富んだ生きざまを「現代社会への痛烈批評」とした堤監督は、その実在の人物を基に本作の主人公を作り上げ、周辺にエリートコースのレールが敷かれた中学生と「人嫌いで過剰に清潔好きになってしまった主婦」を配し、「都会の片隅の生体系」を描き出す。

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 舞台は堤監督の故郷・名古屋。ホームレスの主人公・鈴本にふんするのは名古屋を拠点に活躍するミュージシャンのいとうたかお。中学生を同じく名古屋で活躍する子役・村田勘、主婦を木村多江が演じる。石田えりは鈴本と生活を共にするパートナー、板尾創路は鈴本に空き缶を提供するホテルの経営者にふんしている。

 これまで『20世紀少年』シリーズのみならず、後に映画化もされる人気テレビドラマ「金田一少年の事件簿」「ケイゾク」「トリック」「SPEC」シリーズを手掛け、どの作品も大ヒットに導いてきた敏腕・堤監督。50代後半に入り、自分の社会に対する思いを作品として発表することを決め「すべてが挑戦だった」と構想5年の本作について語った。また、「その最初の試み」だと明かしており、堤監督の新たなスタートを予感させた。(編集部・小松芙未)

映画『MY HOUSE』は5月26日より新宿バルト9ほか全国公開

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