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演技派ロバート・フォスターとボー・ブリッジスが、オスカーにノミネートされた新作『ファミリー・ツリー』について語る!

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ロバート・フォスター(左)、ボー・ブリッジス(右)
ロバート・フォスター(左)、ボー・ブリッジス(右)

 映画界で名バイプレイヤーとして活躍してきたボー・ブリッジスと、数多くの秀作に出演してきた名優ロバート・フォスターが、アカデミー賞作品賞にノミネートされている新作『ファミリー・ツリー』について語った。

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 同作は、ハワイの敏腕弁護士として活躍していたマット(ジョージ・クルーニー)は、ある日ボート事故で昏睡状態に陥った妻が不倫をしていたことを突如知らされる。そこで、彼は反抗期の娘を連れ出して、不倫相手を探しにカウアイ島に向かうが、そこには思わぬ展開が待ち受けていたというコメディ・ドラマ作品。

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 ロバート・フォスターは、亡くなった妻の父親スコット役を演じ、ボー・ブリッジスは、マットの仕事のパートナーで従兄弟のヒュー役で出演している。原作は女流作家カウイ・ハート・ヘミングスの同名小説で、監督は映画『アバウト・シュミット』や『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペインがメガホンを取っている。

 原作者カウイ・ハート・ヘミングスについて、ボー・ブリッジスは「アレクサンダー監督はカウイの原作について、原作こそがカウイの人生で、カウイが住むカウアイ島の世界観なんだと語っているんだ。僕もカウアイ島に家を持っていて、20年近くそこで暮らしているんだ。だから、アレクサンダー監督が作家カウイの原作を尊重し、できる限り原作の要素を映画に組み込もうとしていることが理解できたんだ」と語った。

 アレクサンダー・ペイン監督との仕事について、ロバート・フォスターは「彼が僕に出演を依頼してきた際に、少し一緒に時間を過ごしたんだ。その後、彼はハワイの現地の人々のことや土地の売却(主役マットが広大な土地を所有しているため)に関しての資料をたくさん送ってくれたんだ。僕自身も、土地の売却に関しては興味があったから、いろいろ学ぶことができたよ。アレクサンダー監督は、完全にハワイの世界に入り込んでいたね。彼は、この映画で悲劇の中で生き抜こうとする家族と、人々の『許し』を克明に描ききっているよ」と述べ、アレクサンダー監督を高く評価しているようだ。

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 この映画では、普段よくハワイを舞台に描かれるサーフィン・コミュニティではなく、上流階級を描いていることについて「僕とアレクサンダーは、普段ハリウッドが撮影しているハワイの観光地や名所をわざと避けて描くことを話し合ったんだよ」とボー・ブリッジスは、アレクサンダー監督と実際にロケーション・スカウトとして相談相手にものっていたようだ。さらにロバート・フォスターは「ハワイの金持ちは、サーフィンをしてきたばかりのようなラフなTシャツを着ていたりするんだ。ちなみに、映画内の最後のシーンで弁護士や土地の所有者等が一堂に会するシーンがあるが、そのシーンで彼らが着ていたTシャツは、実際に現地のローカルの店で買った安物なんだ。本当の金持ちは、見せびらかす必要がないからね(笑)」と明かした。

 最後に、長い間ハワイに住んでいるボー・ブリッジスは、本当かどうかわからないが、自身が出演したヒット作『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』の続編を、ハワイを舞台に作りたいと語っていた。映画は、家族同士が本音をぶつけ合いながら、何が大切であるかを考えさせてくれる秀作に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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