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故・原田芳雄さん、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞受賞!「現場を座長として引っ張ってくれた」と阪本順治監督

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最優秀賞主演男優賞を受賞した原田芳雄さん - 映画『大鹿村騒動記』より
最優秀賞主演男優賞を受賞した原田芳雄さん - 映画『大鹿村騒動記』より - (C) 2011「大鹿村騒動記」製作委員会

 2日、第35回日本アカデミー賞が発表され、昨年7月に亡くなった原田芳雄さんが遺作『大鹿村騒動記』で最優秀主演男優賞を受賞した。故人が俳優部門の最優秀賞を受賞するのは、第19回同賞で助演女優賞を受賞した『午後の遺言状』の乙羽信子さん以来2人目だ。

映画『大鹿村騒動記』場面写真

 『大鹿村騒動記』の共演者でもある娘の原田麻由は、壇上で撮影中の原田さんの様子を振り返り、「撮影に入った当初は緊張しているようでしたが、撮影が続くにつれて体力は消耗しているのに、むしろどんどんエネルギーが満ちていって、どんどん本調子に戻っていきました」とコメント。また、生前に原田さんが「どの映画もシリアス・コメディーだ」と言っていたことを明かすと、「こういう喜劇を真剣にやりたかったのだと思います」と結果的に遺作となった本作への原田さんの思いを代弁した。

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 また、戦中を含め、300年以上にわたって伝えられている「大鹿歌舞伎」が作品のモチーフになっていることにも原田麻由は触れ、大鹿村の住民や観客など「大鹿歌舞伎」を絶やさなかった人々に謝辞を述べて、あいさつを締めくくった。授賞式では、でんでん岸部一徳といった共演者も原田さんとの思い出を語っており、演技だけではない、人としての魅力とともに、その早すぎる死を残念に思っている様子が伝わってきた。

 また、原田さんの盟友ともいえる同作の阪本順治監督も、「(原田さんに)『お前とは主演と監督でやったことはない』と言われ、立ち上げた企画です。作品の現場を座長として引っ張ってくれました」と賛辞を惜しまない。撮影は2週間であり、予算も決して多くなかったというが、「(35ミリフィルムでの撮影という)芳雄さんの大好きだった映画の作り方で送り出すことができて、うれしく思います」と最後に仕事ができたことを誇りに思っているようだった。

 授賞式では、原田さんのほかにも、高峰秀子さん、田中好子さん、森田芳光監督といった故人の追悼セレモニーも行われた。中でも8度にわたって同賞を受賞した森田監督については、『武士の家計簿』で優秀主演男優賞を受賞した堺雅人が「そばに寄れないほど厳しい人かと思いきや、実はいたずら好き」と思い出をしのぶ場面もあった。(編集部・福田麗)

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