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舞台版「英国王のスピーチ」、2か月足らずで上演ストップ…製作陣は「急ぎすぎた」

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映画『英国王のスピーチ』より
映画『英国王のスピーチ』より - (C) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.

 アカデミー賞作品賞など4部門を受賞した映画『英国王のスピーチ』の舞台版が、3月のオープニング公演からたった2か月足らずで終了となることがわかった。

映画『英国王のスピーチ』場面写真

 『英国王のスピーチ』は英国王ジョージ6世と彼の吃音症を直すために呼ばれた言語聴覚士ライオネルの物語。ジョージ6世にはコリン・ファース、ライオネルにジェフリー・ラッシュ、ジョージ6世の妻エリザベス妃にヘレナ・ボナム=カーターが扮し、2011年のアカデミー賞では作品賞と、コリンの主演男優賞、トム・フーパーが監督賞、デヴィッド・サイドラーが脚本賞という主要4部門で受賞を果たした。

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 この作品、もともとは脚本家のサイドラーが舞台用に脚本を執筆していたが、脚本を読んだフーパー監督の母親が、フーパー監督に映画の題材として紹介、その後、ライオネル役を演じたジェフリー・ラッシュがプロデューサーの役割を担い、映画版の製作が先に進行した。

 オスカーの受賞とそれに伴う世界的ヒットを受け、観客の興味が分散しないよう舞台化には時間を置いていたという舞台版製作陣だが、今年に入って、いよいよロンドンのウエストエンドで上演が開始。3月27日にオープニング公演を行い、英ガーディアン紙などでは「非常に優れた物語で、舞台化の可能性を探ったサイドラーは評価に値する」と称賛されるなど、批評家からの評価も高かった。

 しかし、その後の興業は思ったように伸びなかったよう。舞台のプロデューサーは声明を発表し、ウエストエンドでの上演を5月12日で終演することを明らかにした。声明では、「2年前、舞台版プロデューサーのマイケル・アルデンが準備を整えたときに映画化の話が来て、舞台は後回しとなった。今年に入って、いよいよ舞台を始めるのに、映画から十分な時間が経ったと思っていたが、そうではなかったようだ。我々は、これまで成し遂げたことをとても誇りに感じている。真に質の高いプロダクションであり、批評家にも一般の人々にも広く評価を得た作品だ」と無念を語っている。(竹内エミコ)

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