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堤幸彦、新作モノクロ映画は監督再デビュー作!「この作品だけは捨てきれなかった」

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商業映画の監督という期待に応えるのとは違う観点から、本作を撮り上げた堤幸彦監督
商業映画の監督という期待に応えるのとは違う観点から、本作を撮り上げた堤幸彦監督

 7日、有楽町の日本外国特派員協会で映画『MY HOUSE』公開記念記者会見が行われ、堤幸彦監督が自ら「監督再デビュー」と語る本作について熱く語った。

映画『MY HOUSE』場面写真

 堤監督といえば、『20世紀少年』シリーズや『劇場版 SPEC~天~』、「トリック」「ケイゾク」など、幅広い作品を手掛ける職人監督。しかし「社会に対して思うことを作品に反映させてみたかった」と語る本作では、これまでの作品で見せてきたトリッキーな演出を封印。音楽なしのモノクロ映画というストイックな作風に挑んだ。

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 1991年、ヨーコ・オノ主演で『ホームレス』という作品を手掛けたこともあり、路上生活者の機知に富んだ生きざまに感銘を受けたという堤監督。「今までいろんなタイプの作品をやらせてもらいました。その間に、撮った作品の10倍くらいの、いろんな企画が生まれては消えましたが、この作品だけはどうしても捨てきれなかった」と構想に5年をかけて作り上げた本作への思いを語る。

 これまでクエンティン・タランティーノウォン・カーウァイ岩井俊二といった監督たちと仕事をしてきた前田浩子プロデューサーは、そんな堤監督の思いを代弁するかのように「堤監督に出会ったころ、『僕はコマーシャルな映画ばかり撮ってきたから、僕のことをテレビ屋だという意識があるかもしれない。これまで商業映画の監督として期待され、それに応えなければいけないという責任もある。しかし自分も50代半ばを過ぎて、演出家としてやり残したことをやっていかなきゃいけない時期にきてるんじゃないか』と言われました。そんな監督の思いを感じて、これを実現させましょうというエネルギーをもらいました」と述懐。

 街中に捨ててあるゴミを拾い、リサイクルする主人公。路上生活者でありながら、車のバッテリーで電気を自家発電。テレビやパソコンまで所有するその暮らしぶりについて「わたしたちとは全く違う強さを持った人たち」と評する堤監督の言葉に、会場の記者たちは、興味津々な様子で耳を傾けていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『MY HOUSE』は5月26日よりバルト9ほかにて全国公開

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