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東日本大震災の半年後に起きた紀伊半島大水害の現状…河瀬直美監督、復興支援イベントを開催

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災害前の十津川村神納川で撮影された、メキシコ人監督ペドロ・ゴンザレス・ルビオの新作『祈』
災害前の十津川村神納川で撮影された、メキシコ人監督ペドロ・ゴンザレス・ルビオの新作『祈』

 奈良県出身の河瀬直美監督が、昨年9月に起きた紀伊半島大水害の復興支援のためのイベント「南からの風」を6月に東京、8月に名古屋で開催する。河瀬監督は「東日本大震災の半年後に起こった災害とあって、東日本の方々には知らない方もいるかも。これを機会に災害の現状と、かつ、この地域の方々がいかに自然と共存しながら暮らしているかを知って欲しい」と意気込んでいる。 

 台風12号に伴う記録的な豪雨で三重・奈良・和歌山に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害。家屋が流されて仮設住宅での生活を余儀なくされている被災者や道路などの復旧作業はまだ続いているが、一方で世界遺産や温泉などへの観光客を呼び戻して地元の活性につなげようとする活動も行われており、5月には十津川村観光大使の歌手さだまさしが復興支援コンサートを同村で開催した。

 そして映画界で立ち上がったのが、奈良を舞台にした作品を世界に発信し続けている河瀬監督だ。イベントでは河瀬監督と実業家・藤沢久美(東京会場)、同じく河瀬監督と哲学者・鷲田清一(名古屋会場)が奥大和の魅力を語るトークショーを繰り広げるほか、災害前の十津川村神納川で撮影された、メキシコ人監督ペドロ・ゴンザレス・ルビオの新作『』を本邦初公開する。

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 同作品は、河瀬監督が理事長を務める「なら国際映画祭」で、今後が期待される世界の新鋭を奈良に招いて映画製作を行うプロジェクト NARAtive(ナラティブ)から生まれたもの。本来は、今年9月14日~17日に開催する第2回大会のオープニング作品としてワールドプレミア上映の予定だったが、今回のために特別上映を決めた。また会場では香りごぼうや大和いもなどの奈良から届いた伝統野菜の販売や、東京会場では大和野菜を使ったランチを用意したカフェも登場する。河瀬監督は「映画だけではなく、人々の暮らしや温かさに触れて頂ければ」と語っている。

「南からの風」は6月24日にArts Chiyoda:アーツ千代田 3331、8月29日に名古屋・ウィンクあいちにて開催される。(トークショー&上映の申込はなら国際映画祭HPで)

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