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4人目の子どもが生まれ、大忙しの母親ミラ・ソルヴィーノが新作について語る!

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(左)ナンシー・サヴォカ監督、(右)ミラ・ソルヴィーノ
(左)ナンシー・サヴォカ監督、(右)ミラ・ソルヴィーノ

 映画『誘惑のアフロディーテ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、その後も映画『ロミーとミッシェルの場合』や『ミミック』などで活躍してきた女優ミラ・ソルヴィーノが、新作『ユニオン・スクエア(原題) / Union Square』について監督のナンシー・サヴォカとともに語った。

 同作は、恋人とユニオン・スクエアで待ち合わせをしていたルーシー(ミラ・ソルヴィーノ)は、恋人にドタキャンされてしまい、そのイライラから勢いで長年音信不通だった妹ジェニー(タミー・ブランチャード)の家を訪ねたが、彼女は現在婚約者(マイク・ドイル)と幸せな生活を送っていた。ところが、ルーシーがジェニーを訪ねてきた本当の理由を明かしたことで、これまで疎遠だった二人の感情が揺れ動き始めていくというドラマ作品。監督は、映画『恋のドッグファイト』のナンシー・サヴォカがメガホンを取っている。

 ミラが演じたキャラクター、ルーシーについて「ルーシーの性格や突発的な行動は、双極性障害の影響によるものなの。わたしの周りにも実際に双極性障害の人たちが居て、彼らはものすごくクリエイティブである一方で、彼らが体験することは緊張の連続でもあるから、自分自身も疲れてしまうだけでなく、その周りに居る人たちも疲れさせてしまうことがあるの。だから、このルーシーも自分の考えに夢中になってしまって、恋人にしつこく電話したり、突然妹の家にあがり込んでしまうような行為に出てしまうの。けれど、映画内ではそんな彼女の行為が、長年疎遠だった妹との関係に真実をもたらしていくことにもなるの」とキャラクターを説明した。

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 ニューヨークでも、人通りの多いユニオン・スクエアでの撮影について「撮影していたカメラが小さく、誰もわたしたちが映画の撮影をしていることに気づかなかったこともあって、このユニオン・スクエアに偶然居合わせた人々全員が、このシーンにかかわっていた感じがしたわ。その場に居合わせた誰もが、わたしが神経衰弱の状態で、キレている演技をしているのを見つめていたのよ(笑)」とミラが答えると、ナンシー監督は「ルーシーがユニオン・スクエアで、感情的にショッピングバッグをひっくり返してしまったシーンでは、すぐその横に居た一般の男性は、一体何がこの女性(ルーシー)に起きたのかというような視線で見ていたのが、自然なリアクションでとてもおかしかったわ」と語り、さらにユニオン・スクエアでの撮影許可を得ずに、その場でエキストラなどを使わずに一般の人たちのリアクションを自然に撮ったことも話した。

 映画内で、名女優パティ・ルポーンが母親役を演じていることについてミラは「実は、彼女が家族のビデオカメラに向かって話しているシーンは、実際にわたしがカメラで撮影したの。彼女は名女優だから最初は怖いイメージがあったわ」と答えた後、さらにルーシーとジェニーの母親への対応が違うことについては「この母親は、普通の人が想像する温厚で優しいイタリア人の母親ではなく、さらに娘ルーシーが双極性障害であるために、あえてルーシーを独立させようとした育て方をしていて、その育て方が妹を疎外してしまうことになり、妹ジェニーにとってはルーシーと母親への思いが違うの」と教えてくれた。

 映画は、双極性障害である姉が、一見完璧に見える暮らしをする妹に真実と自分の思いを語り始めたことで、家族の重要性を気づかせてくれる作品に仕上がっている。最後にミラは、現在4人目の子どもが生まれたばかりで、子育てで忙しいと話してくれた。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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