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宮本輝「草原の椅子」が映画化!佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子で世界初のフンザロケ敢行!

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左から、西村雅彦、佐藤浩市、吉瀬美智子
左から、西村雅彦、佐藤浩市、吉瀬美智子

 芥川賞作家・宮本輝の小説「草原の椅子」が映画化され、2013年春に公開されることが明らかになった。年齢も性別もバラバラな4人が世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタン・フンザへ旅するさまを描いた本作には、佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子といった実力派俳優が結集。監督は『八日目の蝉』で日本アカデミー賞を席巻した成島出が務める。

 原作は、人知を超えた雄大な自然と、一人の小さな人間の生との対比をテーマにした宮本輝の同名小説。宮本は1995年に発生した阪神・淡路大震災で自身の家を失ったことをきっかけにその半年後、シルクロード6,700キロ・40日間に及ぶ旅に出た。その体験から生まれたのが、大阪を舞台に“人間力のあるおとな”を描いた原作だ。

 1999年に発表された原作を今回映画化するに際しては、舞台を東日本大震災以後の東京に変更。主人公のバツイチサラリーマン・遠間を佐藤が、遠間と心を通わすことになる取引先社長・富樫を西村が、遠間が密かに思いを寄せる器屋オーナー・貴志子を吉瀬が演じる。この三人と、母親に虐待を受けたことで心に傷を負った4歳の幼い少年・圭輔が、草原に椅子がぽつんと置かれている不思議な写真に出会ったことで、世界最後の桃源郷と呼ばれるフンザへと旅することになる。

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 すでに撮影は6月30日より始まっており、8月からはパキスタンのフンザほか、カリマバード、スカルドゥ(北部地区)で2か月にわたって長期撮影を行う予定。同地域での映画撮影は世界初の試みとなる。

 また本作にはエグゼクティブプロデューサーとして、黒澤明監督の『』をはじめ、『失楽園』『雨あがる』といった話題作を手掛けた原正人が参加。日本映画界を牽引するスタッフ・キャストが雄大な人間ドラマを紡ぎ出す。(編集部・福田麗)

映画『草原の椅子』は2013年春に全国公開

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