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メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズを直撃!映画で描かれない夫婦間の出来事とは?

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トミー・リー・ジョーンズ、メリル・ストリープ
トミー・リー・ジョーンズ、メリル・ストリープ

 映画『マンマ・ミーア!』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などでおなじみの名女優メリル・ストリープが、新作『ホープ・スプリングス(原題) / Hope Springs』について、共演者トミー・リー・ジョーンズとともに語った。

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 同作は、結婚30周年を迎えた夫婦ケイとアーノルド(メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ)は、アーノルドが腰を痛めて別の部屋で寝始めてから倦怠期に入り、そんな状況を改善しようと結婚カウンセラー、Dr.フェルド(スティーヴ・カレル)のもとに通い、彼のアドバイスに従おうと夫婦が奮闘していくというコメディ調のドラマ作品。監督は、映画『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケルがメガホンを取っている。

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 この映画は現在結婚している人や、カップルである人たちを特に刺激する作品であることについて「この脚本を読んだときに、結婚しているわたしも良い刺激になったわ。この映画のように(セックスなど)夫婦のプライベートなことは誰にも話さないから。それに、映画では残酷な犯罪や厳しい現実を描いても、こういうデリケートな夫婦間のやりとりを、映画として描くことはすごく難しいの。だから、そんな普段描かれない点が面白いのよ」と語ったメリルは、そんな繊細な夫婦間のやりとりに惹かれたようだ。

 映画内では、夫婦を演じるトミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープの会話と会話の沈黙や、間の取り方が興味深く描かれている。「実は、わたしはこの映画で初めてデジタル作品に出演したの。デジタルだと残りのフィルムの長さを気にしなくても良いため、(即興的に)二人が沈黙した状態で他の人の話を聞いたりすることもできたり、夫婦同士がそれぞれ発する言葉を噛み締めて、わざと長めに沈黙したりすることもあったわ」とメリル・ストリープが語ると、「デジタルの撮影であったために、一日に脚本8~9ページ分もの撮影ができたんだ。フィルムだと照明のセットアップに時間が掛かり、2ページくらいしか撮影できないことが多い。実際にデジタルだと、7~8ページ分をワンテイクで撮ることも可能だから、編集も全く違ってくるんだよ」とトミー・リー・ジョーンズが付け加えた。

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 スティーヴ・カレル演じる結婚カウンセラーについてトミー・リー・ジョーンズは「(プライベートなことを聞き出すシーンで)かなり可笑しなシーンがあるけれど、スティーヴはシカゴで長い間即興的な舞台を踏んでいたために、そんな可笑しなシーンでも全く笑わないで演じていたんだ。彼は常に感情をコントロールしていたよ」と話してくれたが、あとでスティーヴに聞くと、単に名優二人の間に入って演じていたことで緊張していただけだそうだ。

 『プラダを着た悪魔』でもタッグを組んだデヴィッド・フランケル監督についてメリル・ストリープは「彼はとてもスマートな監督よ! この映画は、監督次第で(ちゃんとした映画の)道を外れる可能性もあったわ。(演出の難しいシーンが多いため)だから、わたしもトミー・リー・ジョーンズもある意味で、リスクを背負って演じていたわけ。ただ、デヴィッド・フランケル監督の視点を信じることで、どのシーンが使えるか、どのシーンが使えないか、よくわかって上手く演じることができたわ」と今回の演出にも満足しているようだ。

 映画は、長年連れ添った夫婦の現実を時には可笑しく、時には厳しい目で見つめながら描いた興味深い作品に仕上がっていて、観賞後に刺激的な会話を提供してくれることになるだろう。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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