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不動産王ドナルド・トランプのドキューメンタリー映画が話題に!アンソニー・バクスター監督に直撃!

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アンソニー・バクスター監督
アンソニー・バクスター監督

 去年のハンプトン国際映画祭のドキュメンタリー部門で特別賞を獲得した新作『ユーヴ・ビーン・トランプト(原題) / You've Been Trumped』について、アンソニー・バクスター監督が語った。

 同作は、アメリカの不動産王でリアリティ番組のスターでもあるドナルド・トランプが、スコットランドの北東部にある北海に面した街、アバディーンシャイアでゴルフリゾートを建設するために、現地の住人を追い出して強引にゴルフ建設をする過程を、ドナルド・トランプの人柄を交錯させながら描いた話題のドキュメンタリー作品。音楽の担当は、バンド、シガー・ロスのヨンシーが行ったことでも注目されている。

 まず、ドナルド・トランプがアバディーンシャイアにある村バルメディーの一部を所有しているサンドラ&トム・グリフィンから、ゴルフリゾートを建設するために彼らの土地を購入したことから始まった。「ドナルド・トランプがこの地を購入したのが2006年で、一度2007年にアバディーンシャイアの市議会でこの建設について反対が可決されたんだ。ところがスコットランド政府は、逆にこの建設からの経済的な利益を見込み、市議会の反対の可決を却下させ、新たに建設を許可したんだ」とアンソニー監督が明かした。

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 しかも、このゴルフリゾートを建設するバルメディーの一部にある砂丘は、スコットランドの自然保護協会特別指定地区となっていた。「この自然保護協会特別指定地区は、スコットランドだけでなく英国にもあるんだ。だが、もし欧州連合(EU)が、この地を自然保護協会特別指定地区にしていたら、ドナルド・トランプはこの地にゴルフリゾートを建設することはできなかった。残念なのは、スコットランドはこの自然保護協会特別指定地区であった区域を、経済のために建設を許可することになったことだ」と語り、さらにこのような異例なケースは、スコットランド政府にとっても初めてだそうだ。

 映画内で、このゴルフリゾートの建設に反対した現地住人マイケルは、水道を止められている。「マイケルの水道は10日間止められ、電気も止められていた。問題なのは、現地のメディアもこの建設に加勢して、このように反対している人々や、彼らに起きた出来事を全く取り上げていないことなんだ。もちろん、それなら何故この現地の人々は、法廷で争うことをしないのかと問いかけてくる人もいるだろうが、現地の人たちにはその手段を取ることが頭にないんだ(その手段が無意味であることがわかっているため)」と複雑な状況であることを述べた。

 最後に、現在は建設予定の二つのゴルフコースのうち一つが建設されたが、まだホテルは建設されていないそうで、今は臨時のクラブハウスがあるだけだそうだ。不動産王ドナルド・トランプは、同ゴルフリゾートに10億ポンド(約1,400億円)投資して建設している。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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