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芥川賞『共喰い』を青山真治監督が映画化!それでも原作者は「小説こそが一番」と強気のコメント!

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(左上)菅田将暉(右上)原作者・田中慎弥 - 撮影/中野義樹(下)青山真治監督
(左上)菅田将暉(右上)原作者・田中慎弥 - 撮影/中野義樹(下)青山真治監督

 第146回芥川賞を受賞した田中慎弥の小説「共喰い」を青山真治監督が映画化し、2013年夏に全国公開されることが明らかになった。芥川賞受賞時の会見で「もらっといてやる」と発言したことが話題になった原作者の田中は、映画化にあたり、「小説の『共喰い』こそが一番だと私は思っています。映画に携わる人たちは、『共喰い』は映画のための物語じゃないか、と考えていることでしょう。勝負です」とコメントしている。

 昭和63年を舞台にした原作は、父とその愛人と暮らす高校2年生の遠馬を主人公に、人間の性と暴力をむき出しにした物語。主演には、史上最年少の「仮面ライダー」としてデビューした菅田将暉が起用される。今回が自作の初映画化となる原作者の田中は「決して万人受けするストーリーではないと思います」と認めつつも、「そのように限定された世界が映画によってどのように広がってゆくのか、原作者として、読者として、観客として、楽しみにしています」と期待を寄せた。

 一方、前作『東京公園』が第64回ロカルノ国際映画祭・金豹賞(グランプリ)と審査員特別賞を受賞した青山監督は、本作の脚本を一読した時点で「これを他人に撮られたくない」と思ったそう。「文章から立ち上る土地の匂い、人間関係、何もかも勝手知ったる世界のような。原作が田中氏にしか書けない小説だったように、本作も自分にしか作れない映画になってほしい。こんなことを願うのは久しぶりです」と意欲を見せており、2007年の映画『サッド ヴァケイション』以来となる北九州での撮影を敢行予定だ。

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 主人公・遠馬を演じる菅田は、これまでの出演作とは雰囲気が異なるものの、原作を読んだときから映像化が楽しみだったとのこと。「今までの菅田将暉を知ってくださっている方には想像もつかない、イメージをガラッと変える作品になると予感していますが、こういった濃厚で生々しい世界観を持つ作品への挑戦が、役者として、男として深さをもたらしてくれる転機だと信じ、命を懸けて遠馬を演じたいと思います」と意気込んでいる。

 その遠馬とセックスにのめり込んでいくヒロイン・千種には九州出身の新鋭・木下美咲が抜てき。父親の愛人役には篠原友希子、父親役には光石研、実母役には田中裕子という実力派が脇を固めており、今から仕上がりが期待されている。撮影は9月にクランクイン予定。(編集部・福田麗)

映画『共喰い』は2013年夏、全国公開予定

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