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北野監督に3分間のスタンディングオベーション!4年ぶりのベネチア凱旋に満席の会場熱気ムンムン!

第69回ベネチア国際映画祭

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スタンディングオベーションを受ける北野監督
スタンディングオベーションを受ける北野監督 - (C) KAZUKO WAKAYAMA

 北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』が現地時間3日、第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映された。あいにくの雨だったが、上映会場のサラ・グランデには同じくコンペ部門に参加している韓国のキム・ギドク監督も駆け付けるなどほぼ満席。北野監督も「客がいねぇかと思ったけどホッとして、上映中に眠くなっちゃった」と笑顔で語り、胸をなで下ろしていた。

『アウトレイジ ビヨンド』コンペ部門公式上映での北野監督写真ギャラリー

 上映前から熱気がすごかった。レッドカーペット上には北野武と書かれた日の丸や、胸に「KITANO(ハート)」と書いた女性も登場。『アキレスと亀』(2008)以来4年ぶり、8度目となる北野監督のベネチア凱旋を熱烈歓迎だ。北野監督も、時間が許す限りサインや記念写真に応じていた。

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 前作『アウトレイジ』は過激な暴力描写が話題となったが、本作について北野監督は「前回あまりにもインタビューで暴力描写のことばかり聞かれたので、今回は関西弁と関東弁の言葉の戦いが一つのテーマ」と語る。しかし「まさかベネチアに来ると思わなかったから困っちゃった。関西弁と関東弁のニュアンスをわかってくれるかな」と不安をのぞかせていた。

 しかし110分の上映中、観客は食い入るようにスクリーンを見つめ、監督の予期せぬところで笑いも起こる好反応。上映後は、照れ屋の北野監督が立ち去るまでの約3分間、スタンディングオベーションが続いた。北野監督は「結構、当たってた(成功してた)よね。俺がしぶとく会場にいたら(ベネチアで金獅子賞を受賞した)『HANA-BI』のときを超える、10分以上の拍手が続いていたんじゃない?」とニヤリ。

 一方、賞に関しては「『アウトレイジ』の続編だしね。なぜコンペに呼んでくれたのかもわからない」と謙遜。しかし今年の審査委員長は『コラテラル』などハードボイドな男の世界が好きなマイケル・マン監督だけに、大いに期待したいところだ。受賞結果は9月8日に発表される。

映画『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国公開

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