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『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督が描いた信ぴょう性のあるホラー映画とは?

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バリー・レヴィンソン監督
バリー・レヴィンソン監督

 映画『レインマン』や『バグジー』などでおなじみのバリー・レヴィンソン監督が、新作ホラー映画『ザ・ベイ(原題) / The Bay』について語った。

バリー・レヴィンソン監督作品 映画『レインマン』写真ギャラリー

 同作は、ワシントンの東部にあるチェサピーク湾に面するメリーランドの街で、謎の寄生虫が魚と共に引き上げられた。まもなく、その寄生虫は人々の体内に入り込み、さらに脳を支配することで恐ろしいゾンビに変貌していく。そして、街は徐々にゾンビが横行しパニックに陥っていくというホラースリラー作品。

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 ホラー映画を製作したことについて「実際に僕自身は、どのようにホラー映画にアプローチしたら良いかわかっていなかった。だが、あるときこのチェサピーク湾の水に関しての環境問題についてドキュメンタリーを製作しないかと言われ、そのためにいろいろな情報を入手していた際に、いくつかの怖い情報がわかったんだ。ただ、ドキュメンタリーとして映画が成り立つかどうか疑問視した僕は、この手に入れた情報を含め、より信頼性のあるものにしながら、長編映画にしてはどうか考え始めたのが、このホラー映画を制作するきっかけになったんだ」と語った。

 プロのフィルムメーカー使用のカメラでなく、普通の消費者が使用するようなカメラでの撮影について「このアイデアは良かったと思っている。実は、プロの高度なカメラを使用して不鮮明な映像を作ろうとしたが、高度な映像を加工しただけでは、(怖さを引き立たせる)荒れたリアルな映像にはならなかったんだ。そこで、100種類もの消費者のカメラをテストし、プロジェクターを通してそれぞれの映像を鑑賞しながら、20種類ものカメラを選考した。さらに、水中での撮影なども考えながら、使用するカメラを振り分けていったんだ」と語った。映画内には、i-phoneを使用したシーンも含まれているそうだ。

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 キャスティングについて「キャストでは、できるだけリアルな演技のできる俳優を探した。例えば、マット・デイモンみたいな知名度のある俳優をキャスティングすれば、もちろん彼自身は素晴らしい俳優だが、(消費者カメラの使用やチェサピーク湾の水質情報などを取り入れた)映画内の信ぴょう性が台無しになってしまう恐れがあったんだ。そのため、気の合う俳優をグループとしてキャスティングすることになった」と明かした。

 映画は、数多くの秀作ドラマのメガホンを取ってきたバリー・レヴィンソン監督が、リアルさを追求した独特なホラーを製作した興味深い作品に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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