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姉・満島ひかりに続き、弟の満島真之介もTAMA映画賞受賞!! 恩師の若松孝二監督への思いも強く

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TAMA映画賞を受賞した満島真之介
TAMA映画賞を受賞した満島真之介

 18日、多摩市のベルブホールで、映画祭「第22回TAMA CINEMA FORUM」特集上映「三島由紀夫と若者たち」が行われ、この日の上映作品『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』に出演した井浦新満島真之介が、故・若松孝二監督への思いを吐露した。

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 三島由紀夫と共に自衛隊市ヶ谷駐屯地にこもり、切腹で自決した森田必勝を熱演した満島にとっては、本作が映画デビュー作となる。この演技が認められ、映画ファンが選出する「第4回TAMA映画賞」の最優秀新進男優賞に決定しているが、「この報告をいただいた時はまだ若松監督がご健在でした。すぐに連絡が来て、すごくうれしそうな声で、お前よかったなと言ってもらえてうれしかった」と満島は述懐する。

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 3年前の「第1回TAMA映画賞」では、満島の姉で女優の満島ひかりが『愛のむきだし』『プライド』の演技で最優秀新進女優賞を受賞しており、姉弟での受賞となる。これには満島も「姉ちゃんも喜んでいました。あの人も今までたくさんの映画賞をもらっていますが、一番最初にもらったのがTAMA映画賞だったようで。お互いにこの映画祭に対しては深い思いがあります。この映画で受賞出来てよかったです。姉も若松組に参加したかったといつも言っていました」としみじみと語る。

 満島の舞台デビュー作「おそるべき親たち」を観た女優の寺島しのぶが、若松監督に紹介したことから本作に出演することになった満島。とはいえ、映像の仕事は初めてだったこともあり、現場ではとにかくしごかれたという。「バカヤロー、帰れ、幼稚園の芝居じゃないんだとか、とにかく言い方がストレート。でも撮影が終わって、日に日に自分の生活に戻っていくと、現場では若松監督の愛をもらっていたんだなと思います」と振り返る。

 そんな満島の様子を目の当たりにした井浦は「若松監督に、内側から全部引き出されていた。監督に追い込まれた役者の中でも、真之介の追い込まれ方は特に強烈で、僕はうらやましいなと思って見ていた」と付け加える。

 もともとこの日は、若松監督もゲストで登壇予定だった。「明日は何が起きるか分からない。生きている時間をしっかりと、自分の思うことを淡々と、やり続けることが大切だと思います」と語る井浦に、満島も力強くうなずいていた。(取材・文:壬生智裕)

「第22回TAMA CINEMA FORUM」は11月24日まで、多摩市のパルテノン多摩をメイン会場に開催中

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