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新設の脚本賞「松田優作賞」決定!151作品から選出された「百円の恋」

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松田美由紀と松田優作賞を授賞した足立紳氏(左から)
松田美由紀と松田優作賞を授賞した足立紳氏(左から)

 25日、故・松田優作さんの出身地である山口県で行われた「第4回周南『絆』映画祭」で、松田優作賞の授賞式が行われ、足立紳氏の脚本「百円の恋」が「松田優作賞」に選ばれた。

 「映画は脚本が大事」と語り続けた優作さんの魂と志を受け継ぐ脚本を発掘するために、今年から創設された同賞。今回は151本の応募作品があり、厳正な審査の結果、3本の最終選考作品が選ばれた。そこからさらに黒澤満プロデューサー、女優の松田美由紀、脚本家の丸山昇一、周南映画祭実行委員会らによる選考会が行われ、東京都の足立紳氏による「百円の恋」が 栄えある初代「松田優作賞」に選ばれた。

 「百円の恋」は、32歳実家引きこもりの女性が主人公。一人暮らしをすることになった彼女が百円ショップで深夜労働にありつくことになり、そこでいろいろな人たちと触れ合う……という物語だ。松田が「足立さんの脚本は、ディテールが気持ちよかった。言葉選びのセンスを感じる」と切り出すと、丸山も「一人一人のキャラクターが丹念に描かれていた」と語るなど、共に高評価。脚本は近々、周南「絆」映画祭のホームページで公開される予定だ。

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 そしてこの日の夜には本映画祭のクロージングセレモニーを実施。本映画祭のメイン会場となるテアトル徳山は周南市唯一の映画館であるが、「デジタル映写システムの導入は金銭的に難しく、今後の映画館運営は困難」という理由から今年12月28日での休館が決定。映画祭の今後も心配されていた。

 しかし、本映画祭実行委員会で副委員長を務める映画コメンテーターのマニィ大橋氏は「休館は衝撃的なニュースでしたが、通常営業が終わるだけで、映画館はまだまだ(取り壊さずに)残ります。だからこそ来年以降も(映画祭を)頑張らなくてはいけない」と映画祭続行宣言。本映画祭特別顧問の佐々部清監督も「映画好きな人が支えているこの映画祭が大好きです。4回目にして『松田優作賞』を創設して、大きな花が開いた。来年、再来年とどんどん続ければ、すてきな映画祭になると思います」と切り出し、最後は撮影を締めくくるような佐々部清監督の「カット!」の掛け声と共に今年の映画祭の幕は降ろされた。(取材・文:壬生智裕)

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