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アカデミー賞レースがヒートアップ!全米映画俳優組合賞との深いつながり

第85回アカデミー賞

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危機!?-ホアキン・フェニックス
危機!?-ホアキン・フェニックス - Craig Barritt / WireImage / Getty Images

 俳優による俳優のための映画賞である全米映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)のノミネーション発表を受け、アカデミー賞レースがますますヒートアップしている。

映画『ザ・マスター』場面写真

 実は、投票権のあるアカデミー会員を職種別に見て、一番多いのは、俳優。EW.comによると、この16年間で全米映画俳優組合賞を取らずしてアカデミー作品賞を手にした映画はないという。特に全米映画俳優組合賞候補とアカデミー賞候補の一致率はかなり高く、前回のアカデミー賞を例にとっても、俳優部門候補者20人中17人が全米映画俳優組合賞でも候補者となっており、過去5年間で、アカデミー賞候補になれなかった全米映画俳優組合賞候補者はたったの4人のみというデータもある。

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 今回の賞レースでは、アカデミー賞有力候補として封切り直後は大評判だった映画『ザ・マスター』が、主演ホアキン・フェニックスのアカデミーをないがしろにするような発言が周囲のヒンシュクを買い、評判を落としている。それは、全米映画俳優組合賞のノミネーションによく表れており、辛うじて助演男優賞候補にフィリップ・シーモア・ホフマンが挙がったものの、ホアキンとエイミー・アダムスはノミネーションを逃す結果に。この作品は、出演者の評判と共にアカデミー賞レースで不利になる形勢である。

 かたやアカデミー賞候補に向けて順風満帆なのが、映画『リンカーン』『世界にひとつのプレイブック』『レ・ミゼラブル』。それぞれの主演を務めたダニエル・デイ=ルイスブラッドリー・クーパーヒュー・ジャックマンは、三人共、俳優たちからの評判も高く、全米映画俳優組合賞で数多いノミネーションを勝ち得たのもこの3作品だった。果たしてこの結果が、来年1月10日にノミネーション発表、2月24日に授賞式が行われる第85回アカデミー賞の結果にどう反映されるかが楽しみである。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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