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押井守監督、影響された人物に宮崎駿  ジブリのファンタジー離れには異論

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海外で製作する新作も期待されている押井守監督
海外で製作する新作も期待されている押井守監督

 映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』などで知られる押井守監督が27日、WOWOW渋谷ステーションで生放送された情報番組「渋谷LIVE!ザ・プライムショー」にゲスト出演し、自身に影響を与えた人物の一人に宮崎駿監督の名を挙げたほか、スタジオジブリのファンタジー離れに懸念を示した。

 さまざまなクリエイター系のゲストを招き、好きなもの、影響を受けたものからその魅力に迫る本番組。この日登場した押井監督は、これまで影響を受けた人物として、フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督、名作SF『ブレードランナー』のデザインを手掛けたシド・ミード、そして新作『風立ちぬ』の来年公開が発表された宮崎駿監督の名を挙げる。

 宮崎監督の話題について番組では、スタジオジブリが3.11を機にファンタジーから現実路線にかじを切ると報道された件に言及。すると押井監督は「(もし)震災があってファンタジーを作っている場合じゃないんだ、というストレートな発言があったとしたら、何を言っているんだって感じ。僕からしたらそういときだからこそファンタジーが必要なんだ」と路線変更に異論を唱える。

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 「人間には現実を忘れたい瞬間が必ずあって、現実を絶えず生きられるほど強くない」と語る押井監督は、さらに「(人間は)自分だけじゃない違う世界を持っていないと生きられない。ファンタジーの需要っていうのは人間がそういう厳しい状況に置かれたときだからこそ必要で、今こそ作るべきだと思う」と付け加え、ファンタジーの必要性を真摯(しんし)に語った。

 また、そのほかの影響を受けた人物として、世界的工業デザイナーであり、多数の映画デザインに関わるシド・ミードの名を挙げた押井監督。シドの代表作ともいえる『ブレードランナー』について「(公開当時)映画ってストーリーとキャラクターと世界観(が大事)と言われていた中、それだけじゃなくてビジョンが大事なんじゃないかと確信した映画です」と語るなど、思い入れの強さをのぞかせていた。(取材・文:中村好伸)

ノンフィクションW「ブレードランナーの世界を創った男 シド・ミードが描く2042年」はWOWOWプライムにて12月28日よる10:00より初回放送

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